- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784296103300
作品紹介・あらすじ
◎プロティアンってなに?
--ギリシヤ神話に出てくる、思いのままに姿を変える神プロテウスのこと。
◎プロティアン・キャリアとは?
--神プロテウスの姿から転じて、社会や職場の変化に応じて柔軟にキャリアを変えていく、言い換えれば「変幻自在なキャリア」を意味します。
◎なぜ「プロティアン・キャリア」が必要?
--年功序列や終身雇用が崩壊する一方で、人生100年時代に突入し、ビジネスパーソンが「現役」として働き続ける時間はかつてよりもぐんと長くなりました。
技術の進化や社会の変化に伴い、私たちはこの先「これまでと同じ仕事だけを続けていく」ことが難しくなります。
刻々と変わる環境に応じて、自分の働き方も変幻自在に変わること。それが「プロティアン・キャリア」です。
もしあなたが、変化に適応して変幻自在に変わるキャリアを構築できれば、きっとこの先の人生も生き生きと、第一線で"現役"を続けることができるでしょう。
◎「プロティアン・キャリア」は新しい時代の最強のキャリア構築術
--本書ではこれまで培ったスキルをベースに、あなたがこの先、どのように「プロティアン・キャリア」を構築していけばいいのか、考えるためのいくつものツールを用意しています。
本書はプロティアン人材と潜在的プロティアン人材に当てはまる人にこそ、読んでもらいたいと思っています。
著者が編み出した、独自のプロティアン・キャリア実践方法が凝縮されています。
感想・レビュー・書評
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人生という未知の旅を自分の意のままに続け、その過程で資本を蓄積していく。さらに培った資本を状況に応じて、柔軟に自分を変化させながら戦略的に投資して別の資本へ転換させていくプロティアン・キャリア。
ひとことで言うと「変幻自在なキャリア」、私が愛してやまないブルース・リーの言葉で翻訳すると“Be water”か。すっと腹落ちした、自画自賛のいい翻訳。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
キャリアアドバイザーの自分が読んですごく勉強になったことも多かった。この分野ってやっと言語化されてきた印象。
全体のメッセージとして、強く感じたのはいわゆる、ワークアズライフの考え方で、仕事とそれ以外を切り分けないということ。お金だけでなく、人間関係なども含めた様々な資産をバランスよく豊かにしていきたいと思った。
個人的に1番刺さったのは、キャリアの8割は偶発的なものだが、その偶発的事象に対応するために計画を立てて準備するのが大切ということ! -
変化に適応していくには、自分のキャリアを棚卸し、弱いところを戦略的に強化する必要があるんだなぁと思った。
とくに、自分の資本を棚卸すること。
私の場合は、社会関係資本を積み上げることは得意だけど、キャリア資本を積み上げることに抵抗がある。自信が持てない。
これまで苦手なことからは逃げてきたけど、30代に突入したことだし、そろそろ向き合わねばと改めて思わせてくれました。
人材業界にいるし、聞いたことある考え方・内容なのですんなり入ってきました。ただ、実践的なアドバイスがあるのがありがたいです。行動に移しやすい。
この先働いていく上で、何度も読み返すだろうと思った。買ってよかった! -
30〜40代の会社員向け。
読みやすさは普通(学者の論説の引用も節々に見られるため、「ビジネス書を年間で5冊も読まない」というような方には向かない)だが、文体は優しい。
キャリア論としては最新の情報が記載されているので広く浅く網羅するには最適。
分析用のワークシートが付いており、読み進めながら自己理解を深めることも可能。
内容も既知のものが多かったためななめ読みしてしまったので、所要時間は2時間半程度。
ワークシートもやりながらきっちり読むなら4時間半くらいかな…?
前半で提示された「鵜飼いの鵜」という比喩にどきっとした。
終身雇用・年功序列がスタンダードな日本社会では、特にキャリア形成を自律的に行うための教育をしてくれない。
それは会社にとって都合が悪いからだ。
ぼーっと仕事していると、社会人人生を会社・組織に喰われてしまう。
キャリア資本をBSに落とし込む考え方は納得できるものだった。
少し高次な分析になると思うので、若手よりはキャリアプラトーにあるミドルの人材に読んでもらいたい。 -
これからの働くということについて、建設的に前向きに考えられる本だった。
プロティアン・キャリアとは
・キャリアは組織に預けるものではなく、自分で育てて、形成する
・キャリアは昇進などの結果ではなく、生涯を通じた全過程である
・キャリアは変化に応じて、自分で変えることができる
これらをどう捉えていくか、資産との関係の考え方も分かりやすかった。 -
心に沿った道を選択した人は、ラットレースを回避した
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「キャリア発達のプロセスは、本質的には職業的自己概念を発達・実現するプロセスである。」 「人々が仕事から到達する満足の度合いは、自己概念を実行することができた程度に比例する。」
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今まで読んだいくつものビジネス書にあった弱いつながり、ライフシフト。
英語の勉強やビジネス書の乱読(売れている本、海外や歴史書籍)、社内外のネットワークづくり、副業。
でも、これって若い時に就職に成功して実績をあげてきた30代~40代向けの本。組織に頼るだけはダメって言ってても、そもそもキャリアは組織で働くことから始まるものだし。よっぽどの才能やお金があって起業したり個人で仕事をして行ける人は別だけど。ダグラス教授は経済資本より心理的な成長ややりがいを幸福基準にとらえたが、筆者は経済的成功も重視するという。けど、そのためにはそこそこ責任のある仕事を数年して実績積んだ人じゃないと副業(複業)なんか難しい。産休中のリスキリングも、子ども産む前に稼いだか、旦那等の経済的支援がある人だけの話で他人事のように感じる。そして、実家や家事代行で子供を預かってくれて時間が取れる人。こうやって、富める人はどんどん自分磨きができて、毎日の生活に必死な人は日々をこなすことしかできないという格差がどんどん大きくなっていく。 -
定年を超えて働き続けるために会社に依存しないキャリアを築くための考え方や分析の手段について解説したもの。キャリア資本を有形無形に分け、無形のものはさらにビジネス資本、社会関係資本、経済資本、に分けて整理している。変化し続けることが重要とのこと。
最近、よくある話題かと思います。