母さん、ごめん。2 ― 50代独身男の介護奮闘記 グループホーム編
- 日経BP (2022年6月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784296111954
作品紹介・あらすじ
認知症の老齢者が入居する介護施設「グループホーム」とはどんなところか、ご存じだろうか。
自宅介護2年半の壮絶な体験を綴った『母さん、ごめん。』の続編は、グループホームに入居した母とのその後の体験記。「あとはホームに任せて……」とはいかなかった。母の怪我、入院、そして、恋?! 50代独身男の介護生活はまだまだ続く。
多くの人がいずれ親を預ける「グループホーム」の予想外だらけの実体験を、子どもの側から、科学ジャーナリストの冷静かつヒューマンな視点で描く。どこにもなかった、本当に役に立つ「介護」の本。一読すればいざという時に、「今、何が起きているのか、自分は何をするべきか」を、落ち着いて判断することができる。その日が来る前にぜひ一読を。
感想・レビュー・書評
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前作の続き、松浦さんのお母様がグループホームで暮らし始めてからの話。コロナ禍もそこに入ってくる。少し切ない恋愛話も入ってくる。私の介護生活の数歩前を歩いて、後からくるものに指南してくれている。こういった体験談を最初に読んでいると、ノウハウ本を読んだ時に頭に入りやすい。自分が軽く経験したような状態になる。
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家族を介護することのリアルを冷静な目で書いてあり、引き込まれた。もうすぐ自分が当事者になる番だと思うと、大変参考になる内容。親が高齢になってきたら読んでおくべき。必読。
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闘病・体験 : WY200/MAT/2 : https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/opac/search?barcode=3410168876
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『母さんごめん』から続けて一気読み
前作でグループホームに入居出来、ホッとしたのも束の間
「老人介護施設に預けたからといって、そこで介護は終わらない」
「そこからは介護施設と協力しての新たな介護が始まる」
ホームに入れた罪悪感に始まり、介護はまだまだ終わらない
不謹慎だが正直な話し、思ったより看取りまでの時間がとても長かった
著者は「より良い介護を実現するとして、、、
介護を職業とする人々の給料を大幅に引き上げるべき」と主張している
給料を上げ現場の人手不足を解消し、皆んなが家庭で無理する事なく、専門家の手を気軽に借りる事が出来る社会になって欲しいと強く望む
この2冊の本を読み、介護する側は勿論
介護される側になった時の事も考えておかなければならないと心に刻んだ -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/784351 -
1つのサンプルとして参考にするべき本だけれど、認知症の身内がいる人なら共通点をたくさん見つけると思う。著者の対処の方法は参考になるし、心の動きに共感したり「自分はこんなに優しくなれない」と感じたり。
どんなにお金に余裕があっても、認知症による症状、言動を肯定的に捉えることは難しい。今の自分の生活に精一杯なら、プラス認知症の介護は…かなりキツい修行だと思う。