母さん、ごめん。2 ― 50代独身男の介護奮闘記 グループホーム編

著者 :
  • 日経BP
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784296111954

作品紹介・あらすじ

認知症の老齢者が入居する介護施設「グループホーム」とはどんなところか、ご存じだろうか。
自宅介護2年半の壮絶な体験を綴った『母さん、ごめん。』の続編は、グループホームに入居した母とのその後の体験記。「あとはホームに任せて……」とはいかなかった。母の怪我、入院、そして、恋?! 50代独身男の介護生活はまだまだ続く。

多くの人がいずれ親を預ける「グループホーム」の予想外だらけの実体験を、子どもの側から、科学ジャーナリストの冷静かつヒューマンな視点で描く。どこにもなかった、本当に役に立つ「介護」の本。一読すればいざという時に、「今、何が起きているのか、自分は何をするべきか」を、落ち着いて判断することができる。その日が来る前にぜひ一読を。

感想・レビュー・書評

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  • 日経ビジネスオンラインで連載を読みながら、続編を並行して読む。

    サンプル1だと著者も書いているが、今後のための勉強として、もっとこのようなノンフィクションものを発行して、世の中の人に認知されて欲しい。

    著者の奮闘ぶり、もうしばらく応援することになる。

  • 前作の続き、松浦さんのお母様がグループホームで暮らし始めてからの話。コロナ禍もそこに入ってくる。少し切ない恋愛話も入ってくる。私の介護生活の数歩前を歩いて、後からくるものに指南してくれている。こういった体験談を最初に読んでいると、ノウハウ本を読んだ時に頭に入りやすい。自分が軽く経験したような状態になる。

  • 家族を介護することのリアルを冷静な目で書いてあり、引き込まれた。もうすぐ自分が当事者になる番だと思うと、大変参考になる内容。親が高齢になってきたら読んでおくべき。必読。

  • 『母さんごめん』から続けて一気読み
    前作でグループホームに入居出来、ホッとしたのも束の間
    「老人介護施設に預けたからといって、そこで介護は終わらない」
    「そこからは介護施設と協力しての新たな介護が始まる」

    ホームに入れた罪悪感に始まり、介護はまだまだ終わらない
    不謹慎だが正直な話し、思ったより看取りまでの時間がとても長かった

    著者は「より良い介護を実現するとして、、、
    介護を職業とする人々の給料を大幅に引き上げるべき」と主張している
    給料を上げ現場の人手不足を解消し、皆んなが家庭で無理する事なく、専門家の手を気軽に借りる事が出来る社会になって欲しいと強く望む

    この2冊の本を読み、介護する側は勿論
    介護される側になった時の事も考えておかなければならないと心に刻んだ

  • 続編をすぐに読んだ。
    グループホームに入居してからのあれこれが書かれていてこちらも知らないことばかりで興味深かった。
    グループホーム=認知症を患っているが、概ね健康であり、地域密着で小規模の65歳以上向け入居施設。ということすら知らなかった自分。

    10年以上前に大叔母が入居していた施設は、おそらくグループホームだったのかなぁ。
    大叔母は子供がおらず、近くに住む祖母(大叔母からみると妹)がたまに通っていた記憶がある。
    何回か付き添ったが、大叔母も著者のお母さんと同じで妄想が出ていたようで、自分が小学生だと勘違いしている様だった。
    あの時の自分は、そんな大叔母に対してどのように対応したのか・・忘れてしまった。
    ・・・等ということを思ったりした。

    誰でもいつかは老いる。
    著者が何度も書いているように、親孝行は早いうちに。親が元気なうちに。
    その思いを新たにした。

    -介護とは、作戦(オペレーション)なのだ。母を介護し、看取り、葬儀を出し、相続から納骨に至る諸事を片づけ、その後、健康な状態で自分が介護以前と同じ日常生活に戻るまでが、ひとつながりの作戦なのだ。

  • ふむ

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/784351

  • 前作は読了済
    母親がグループホームに移ってからの話
    67 食べられなくなって寿命
    138 交通事故の治療は健康保険が効かない。その分を自賠責保険でまかなう。
    223 遺影が無くて慌てる家族多い
    260 完全に食べられなくなってから3日から2週間で老衰死

    再びの恋、脳梗塞、大腿骨頸部骨折、胆管炎
    飼い犬も老衰。大動脈瘤
    筆者自身も交通事故、しかも相手方は自賠責保険が切れている
    そしてコロナ

  • 1つのサンプルとして参考にするべき本だけれど、認知症の身内がいる人なら共通点をたくさん見つけると思う。著者の対処の方法は参考になるし、心の動きに共感したり「自分はこんなに優しくなれない」と感じたり。

    どんなにお金に余裕があっても、認知症による症状、言動を肯定的に捉えることは難しい。今の自分の生活に精一杯なら、プラス認知症の介護は…かなりキツい修行だと思う。

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著者プロフィール

ノンフィクション作家/科学技術ジャーナリスト宇宙作家クラブ会員。1962年東京都出身。慶應義塾大学理工学部機械工学科卒、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。日経BP社記者として、1988年~1992年に宇宙開発の取材に従事。その他メカニカル・エンジニアリング、パソコン、通信・放送分野などの取材経験を経た後、独立。宇宙開発、コンピューター・通信、交通論などの分野で取材・執筆活動を行っている。

「2022年 『母さん、ごめん。2 ― 50代独身男の介護奮闘記 グループホーム編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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