60代からの資産「使い切り」法 今ある資産の寿命を伸ばす賢い「取り崩し」の技術

著者 :
  • 日経BP 日本経済新聞出版
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784296118175

作品紹介・あらすじ

1億円の老後資金があっても、取り崩し方でつまずくと、一気にピンチに? 「毎月5万円の引き出しはなぜキケン?」  「取り崩しは「額」ではなく「率」で考える」「65~80歳、80~100歳に分けて考える」「話題の新NISA、定年後はこう取り入れる」   誰も教えてくれなかった「リタイア後の資産の活用法」を、運用会社で長年投資教育を行ってきた著者が詳説する。 どうすれば手持ちの資産を安全に取り崩しながら充実したセカンドライフを送れるか――今日から取り入れられる具体的なアドバイスが満載。

感想・レビュー・書評

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  • 【やはりゼロ】
    資産形成に関する本は多数存在しています。

     どうすれば資産を増やすことができるか?
     具体的に何をすればお金持ちになれるか?

    など、本屋さんには多数置いてあります。
    しかし、増やした資産を活用する本はほとんどありません。

    どれだけ資産を増やしても、死んでしまえば天国に資産を持っていくことはできません。
    理想をいえば、死ぬときには資産をゼロにして死ぬことがベストです。

    遺産相続をしても老々遺産相続になり、引き継いだ人も老人でありお金を使う時期は過ぎてしまっています。

    本書には資産活用の方法がいろいろと述べられており勉強になります。

    個人的には定率で取り崩すとしても、リスク資産と無リスク資産の比率を変えないで取り崩す方法がよいのではと考えています。

  • #60代からの資産「使い切り」法
    #野尻哲史
    23/8/25出版
    https://amzn.to/3Ed4UDn

    ●なぜ気になったか
    老後資産貯め方本は巷に溢れているけど、「使い切り」視点本をは初めてみる。資産に余裕はないけど、貯めておくだけも悲しいので、読んで使うことも考えてみたい

    ●読了感想
    この先やろうとぼんやり考えていたことが書かれていて、間違っていないと確信が持てた。新たに気づかされたことも含めて参考にし、自分の具体的な「資産活用案」づくりをするとしよう

    #読書好きな人と繋がりたい
    #読書
    #本好き

  • 取り崩し方のパターン等、いくらかは頭の整理ができました。精神論や過去の出来事、既に出来上がった制度への批判などは飛ばし読みして、具体的なノウハウなど必要なページは2割くらいだったかと。こういった本ですので予想はしていましたが。

  • 今までこんな本が欲しかったです。いいですよ。

  • 2023年57冊目。満足度★★★★☆

    著者が2008年に『退職金は何もしないと消えていく』という本を出して以来、一貫して研究しているのが、資産の「取り崩し」に関するテーマ

    本書は、類似の本を複数出してきた著者が現時点でその集大成的な意味合いを込めて、世に問う内容

    言わずもがなですが、お金は貯めたり運用してきても、最後は有効に使わないと意味がないですが、人生100年時代となった今、いかに賢く「使い切る」(当然枯渇しない様配慮)かを早くから欧米の事例などを研究してきた著者が、高齢者でも分かる様「わかりやすく」(本の文字も大きめ:笑)解説している

    50代以降の人であれば、読んで損なし

  • 氏の本は何冊か読んでいるせいか新鮮味はない。

  • 資産形成の本は書店で多くみることはありますが、この本のタイトルにある「資産の使い切り」に関する本は私にとってはとても新鮮に映りました。お金は何かをするための「ツール」であり、有効に使うことが重要だと頭では分かっていながら、ローンの支払い・子供達の教育を考えると、使うよりもまずは貯蓄することを考えてきました。

    数年前に子供達は成人し、両親のことは気になるものの、自分の資産を生きている間に有効に使うにはどうしたら良いかを考える時期に来ていると思います。この本に書かれていることを参考にして、自分なりの「資産使い切り法」を考えてみたく思いました。

    以下は気になったポイントです。

    ・生活費=勤労収入+年金収入+資産収入で生活を考える、資産寿命を延命させるには、1)生活費そ引き下げる、2)勤労収入を少しでも多く(長く)、3)年金受給を少しでも多く、4)資産寿命を少しでも長く多く、するように取り崩し方を考える(p25)

    ・勤労収入については、少なくてもいいので長く、楽しく働けることがポイント(p65)60歳以降の仕事の向き合い方は、1)これまでやれなかったことをやる、2)できる限り長く仕事ができるようにする(p72)

    ・持続可能な引出し率=4%は米国ではFIREの考え方、生活費の25倍の資産を稼いで「退職直前の必要資産額」➗「生活費」が25倍であれば。その逆数である「4%」が、引出し可能な割合となる(p134)

    ・65歳までは:、積立ながら運票する時代、80歳までは使いながら運用する時代、それ以降は「使うだけの時代」となる(p152)

    ・米国のRMD(最終資産引出制度)の考え方を日本使うと、65ー69歳までは「3.5%:70−74歳までは「3%」75−79歳までは「4.5%」と決めこともできる(p159)

    ・健康寿命は男性:72.68歳、女性:75.38歳である、65〜75歳が前半で、75歳以降が後半と考えることもできる(p231)65歳の平均余命は、男性:19.85歳、女性;24.73歳である(p232)つまり男性の場合、65歳時点で健康なのは、あと8年、それ以降の12年以上は健康でないということ、35年の退職後人生のうち、2:3が前半、後半となる(p232)

    ・65歳の時点で、約2800万円を保有している人は、80歳まで「3%運用して4%引出し」80歳以降の20年間は残った2400万円を均等に引き出すと、35年間における引出し総額は、4000万円となる。これは65歳時点の資産約2800万円が、実際には4割増の資産力を持っていることを示している(p259)

    2024年3月12日読了
    2024年4月9日作成

  • 資産形成よりも資産を取り崩す方が難しいと思っています。それに対ししっかりと答えを示してくれる良書だと思います。データも多く説得力があります。ただ同じようなことを記載されてるように感じるので、読んでて長く感じることもありました。とはいえ一度読んでおいた方が、資産を取り崩すイメージが湧いて良いと思います。

  • はじめに
    序章 資産形成を終えた人に
    第1章 「資産活用」世代の実態
    第2章 リタイアメント・インカムとは?
    第3章 「毎月10万円の引き出し」はなぜキケンなのか?
    第4章 引き出しは「率」で考える
    第5章 保有する資産全体のなかで取り崩しを考える
    第6章 資産活用層は新NISAをどう使う?
    第7章 生活スタイルと資産活用
    第8章 資産活用層の社会貢献
    おわりに

  • 運用資産をどう取り崩していくかについて解説。
    定率取り崩し方といっても、いろいろ方法があることがわかりよかった

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著者プロフィール

一橋大学商学部卒。国内外の証券会社調査部を経て、2006年より外資系資産運用会社で投資教育に従事。20年以上にわたって資産形成・資産活用の啓発活動を続ける。2019年5月、定年を機に継続雇用を続けながら合同会社フィンウェル研究所を設立し、資産形成を終えた世代向けに資産の取り崩し、地方都市移住、勤労などに特化した啓発活動をスタート。行動経済学会、日本FP学会などの会員、日本証券アナリスト協会検定会員、2018年9月金融審議会市場ワーキング・グループ委員。本書では「第3章 英国のIFA」を担当。

「2020年 『IFAとは何者か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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