- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784299002495
作品紹介・あらすじ
シリーズ累計15万部突破! 京都×和菓子×あやかしの大人気小説、第5弾!
仕事&恋人を失ったやけっぱち生活に、大きな変化が!?
京都伏見の風情を甘味とあやかしが彩る、不思議な物語。
消えたクロを捜し、導かれるように京都へ戻ってきたれんげ。
時は7月、1ヵ月にわたる祇園祭がはじまったばかりの古都は、夏来にけらしの大賑わい。
華やかな喧騒とは裏腹に、クロを捜すれんげの心は沈むばかり。
元気づけようとした虎太郎に誘われていった八坂神社で、クロの気配の痕跡を見つけて……?
感想・レビュー・書評
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京都の祇園や祇園祭は、平家物語の「祇園精舎」から来ているという。祇園祭は八坂神社の祭りだが、もともと八坂神社の祀神は牛頭天王だったが、明治の廃仏毀釈の折に、素戔嗚尊にされてしまった。今回は、もうすぐ復活するという伏見稲荷の宇迦之御魂大神のもとにいこうとして消えてしまったクロを探す話だ。祇園祭の様子やそれにまつわる和菓子についてなかなか詳しい。そして、牛頭天王やらインドのダーキニー神が出てきたりと賑やかだ。立川流の呪術も出てくる。さて、れんげと虎太郎の関係にはかなり発展があった。
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元々猪突猛進するれんげなんだけど、常に一人で動いているせいで余計に回りに目が行ってないように見える。せっかく虎太郎がいるんだから一緒に動くのも良いんじゃないのかと思います。恋はかなりのスローペースで進んでる感じ。
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虎太郎の存在感がだいぶ薄かったですが、神様達の世界が当たり前になっている状況で現実世界に戻してくれる感じがします。
晴明さんとのやりとりで、れんげの感想が「内容が半分もわからない」とありましたが、小説の話の歴史的な内容は難しいことが多く私もあまり理解できていないです。 -
れんげさん、ひたすらクロくんのために走り回るの巻。虎太郎くんがんばれー。虎太郎くんのポジションで、こんなにも巻き込まれないキャラも珍しい…。れんげさん、普通に大人な女性なので線引きがしっかりしてるんだろうけど、物語としてはもどかしい。
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クロちゃん、良かったー!
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れんげを守りたくて旅立つクロを連れ戻すため、牛頭天王に出された謎を解くため祇園祭の山鉾を巡るれんげ。祇園祭の華やかさが伝わってくる。行ってみたいな。黒烏との仲を嫉妬した虎太郎とも新たな展開。早く次が読みたい。
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「一折 伏見稲荷とれんげと猫」
探し続ける者と忠告する者。
酷な事かもしれないが所詮、人間と妖であり交わる事など普通はないからな。
どれだけ想いが強かろうと、その世界の理は簡単には壊すことは不可能だろうな。
「れんげのうわばみ日記 ~ごはんや編~」
たまには一人で立ち寄る事。
誰かと居るのも楽しいだろうが、時には何も考えず一人でふらっとするのも息抜きにはいいだろうな。
「二折 素戔鳴と牛頭天王」
皆に止められ用が進む道は。
彼女の中で答えがでているからこそ、多少の無茶でも行くべき場所を探し動けるのだろうな。
自らの子孫たちがやり遂げた事や、自慢したい事など話し始めたら時間が足りないだろうな。
「虎太郎の甘味日記 ~新しい風編~」
デパ地下に新しく出来た店。
自分の好きな売り場が削られてしまうと、仕方ないと分かっていても悲しくなるよな。
「三折 星を探して」
星を探して走り回るも結果。
協力してもらうには当たり前だが対価が必要であるが、この世に存在しない物では無い点は救いだな。
彼女は本物の星に固執しているが、実は揶揄であり星の様な何かというオチはないのだろうか。
「虎太郎の甘味日記 ~行者餅編~」
一年に一度しか味わえない。
期間限定の品ならば少し猶予はあるが、その日限定の品となると争奪戦が凄そうだな。
「四折 牛頭天王渡御」
正解を見つけ向かうは敵の元。
いくら幼い妖といえど、人間と妖の寿命の違いに気付かず修行に行くなんて危険すぎるだろ。
今は自由にいつもの様な状況で入れぬ程、切羽詰まった状況になっているようだな。
「虎太郎の甘味日記 ~インフルエンサー編~」
自らの経験値を生かすことは。
これまでの知識などを自分の中で留めず、少しでも誰かに向けて発信出来たら面白そうだな。
「五折 宇迦之御魂大神の奪還」
全ての始まりは狂った人間が。
呪いにまで頼るぐらい心身共に限界だったのだろうが、その為に生き物を殺すのは間違いでは。
口を滑らしたからこそ居場所は分かったが、あの場に現れたタイミングは最悪だったな。
「幕間 虎太郎のひとりごと」
後悔よりも先の未来へ向けて。
気持ちに気付いてから行動に移すのが遅かったのは確かだが、それはお互い様だろう。 -
えっ、ここでおわり?
続きが気になる・・・