京都伏見のあやかし甘味帖 石に寄せる恋心 (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 211
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299011008

作品紹介・あらすじ

不思議な縁に導かれ、今後も京都で暮らすと決めたれんげだったが、己の心に芽吹いた気持ちに動揺していた。
それは、8歳年下の虎太郎から向けられた好意に対する、小薄れんげ29歳の恋煩い。
複雑な感情を整理するため、れんげは虎太郎の町家を出ていこうとするのだが……。
じれったく寄せては返す二人の恋路はいったいどうなる。京都で巻き起こる恋とあやかしと甘味の不思議物語、第6弾!

感想・レビュー・書評

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  • 小薄れんげが虎太郎との関係に悩む。29歳と21歳で、二人とも無職だし、れんげには痛い経験があるから。今回は、鍾馗さんや大石蔵之介が出てくる京都の古い町家でのてんやわんや。毎回、不思議な体験をきっかけにして、二人の関係は進んでいくみたいだが、れんげがすっきりとその関係を受け入れるのは、なかなか大変そうだ。鍾馗は、科挙に通ったのに、最後の玄宗皇帝との面接で、醜いという理由で落とされたという可哀そうな実際にいた人物らしい。

  • またもや歴史の史実を絡めながらのファンタジーで面白く読めました。
    れんげや虎太郎のがんばりよかったです。次からも出てきそうな新たな登場人物(人間)もいてますます賑やかになりました。

  • あやかし甘味帳もついにシリーズ6冊目!
    れんげと虎太郎の関係に進展はあるのか?
    じれったい想いでここまで見守って来たので、今回の虎太郎の頑張りには胸キュンです。作品の特徴として、行事や歴史に関しての説明が長い印象は否めないけれど、それも京都を知ると言う点で許容出来ちゃいます。
    又、登場する和菓子が虎太郎の心情を表現しているところも、このお話の魅力です。
    読むたびに京都に行きたくなる私です。

  • 虎太郎と距離を取るため引っ越すことにしたれんげ。紹介された古い町屋にひそむあやかしの謎に巻き込まれる。赤穂浪士の大石内蔵助の山科時代絡み。忠義の影で泣いた人もたくさんいたんだろうな。大石神社に行ってみたくなった。今回の関係者の村田と由佳里は次回以降も出てくるんでしょうね。れんげと虎太郎の仲も少し進展して、れんげのお仕事も決まったし次も楽しみ。

  • 虎太郎ーーーえらい!がんばった!

  • 続きがー!早くー!

  • うーん。
    前回までは面白かったけどなぁ。
    うーん。ちょっと話を引っ張りすぎ?

  • 「一折 気まずい二人と京町家」
    荷物を整理し向かった先は。
    自気持ちが上手く纏まらないのだろうが、何も言わずに行くのは違うのでは。
    不運が続いただけとも思われそうだが、現実を受け入れ難かったのかもしれない。

    「虎太郎の甘味日記 ~れんげのお見舞い編~」
    退院前日に現れた想い人は。
    衝動的にやってしまった事はどうしようもないが、その後の反応がこうだと後悔しかなさそうだよな。

    「二折 虎太郎の本気」
    互いの想いがぶつかりあい。
    相手の事を大切に想っているからこそ、感情が暴走してしまいがちなのかも。
    これだけおかしな事が起きているのだから、無理はせず手を引くべきではないか。

    「虎太郎の甘味日記 ~思い描く未来に編~」
    自分と向き合うための時間。
    丁度いい機会だったのかもしれないが、出遅れた分どれだけ頑張れるかが山場になってくるだろうな。

    「三折 鍾馗様と遊女の恋」
    開放する為に必要なものは。
    時代のせいにしてしまえばそれまでだが、前へ進まなければいけないからな。
    彼女に執着していることは分かるが、理由が不明なまま信頼しても大丈夫なのか。

    「虎太郎の甘味日記 ~鶉餅編~」
    目覚めてみれば記憶が途切。
    普通なら悲鳴をあげ嫌でも逃げ出そうとするだろうが、ある意味慣れているからこそ出来た事かもな。

    「四折 虎太郎の想いと、れんげの決意」
    全てを終わらせる為に行く。
    安否が分からない状態で時間だけが過ぎれば、誰だって焦ってしまうだろう。
    背中を押して欲しかっただけなのだろうが、タイミングがあまりにも悪かったな。

    「虎太郎の甘味日記 ~寄石恋編~」
    友人から勧められた出来事。
    話を聞いたり傍から見ているだけだと、進展しない二人の関係はじれったいと感じてしまうだろうな。

  • 今回れんげが関わったのは、忠臣蔵の大石内蔵助を待ち続けている遊女の霊、夕霧。そういえば、たいていの忠臣蔵のドラマには内蔵助の馴染の遊女がいたな。
    彼女は内蔵助の本名も死んだことも知らず、待ち続けて想いだけが残ってしまった・・・と書くと可哀そうだけど、でもそれに巻き込まれて命を落とした人はたまったもんじゃないと思う。
    クロの描写がもふもふ子狐、って感じで可愛い。
    今回、偶然成長しちゃったけどれんげの感覚は変わらなそう。
    夕霧にとりつかれた虎太郎を救い出し、部屋探しで知り合った歴女村田の下で働くことになったれんげ。次はどんな騒動に巻き込まれるのか楽しみ。

  • れんげもだけど虎太郎も結構一人で突っ走るなぁ。お互いにちゃんと会話をしなよと思います。ばたばたしつつも徐々に前に進んでるので、早く上手くいって欲しい

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著者プロフィール

2014年よりWeb上での小説公開を開始。『乙女ゲームの悪役なんてどこかで聞いた話ですが』にて出版デビューに至る。

「2016年 『乙女ゲームの悪役なんてどこかで聞いた話ですが5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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