ただいま神様当番 (宝島社文庫)

著者 : 青山美智子

• 宝島社 (2022年5月10日発売)

感想・レビュー・書評

[sakuraさんの感想 · 2022年8月28日]

大好きな青山美智子さんの新刊。
今回もまた、心がゆっくりほぐされるような、鼻の奥がつんとするような、これからの毎日が少しだけ楽しみになるような、そんな気持ちで読み終えました。

[ちゃんなつさんの感想 · 2022年8月27日]

神様がかわいい！
笹野高史さんで映像化してほしい。

[ハルカさんの感想 · 2022年8月8日]

それぞれの主人公は、
もやもやを心の中に抱えたままだったり、
空回りしていたり、
自分に自信がなかったりしていることに
コンプレックスを感じていた。

だけれども、彼らの心のうちには、誰かをそっと思う優しさ、愛情、
こうなりたい！こうしたい！という強さがあるように思えた。

彼らはそれらを外には出さなかったので
引き出してくれた【神様】。
実に良い働きぶりだったね。

それぞれの主人公にさっと手を差し伸べてくれて、
それが彼らが行動を起こすきっかけになっていたよ。

[ひろこさんの感想 · 2022年7月23日]

読み終わって心がとっても満たされた。
バス停で毎朝バスを待つ5人のそれぞれの物語。
神様当番が順番に回ってくるのだけど…

その人のほんとのとこは簡単にはわからない。自分の勝手な思い込みと勘違いで損してることって現実にもたくさんあって、本当は思ってるよりも優しさで溢れてるんじゃないかな。
勝手に思い込んで逃げたり諦めたりしないで、ちゃんとその一人一人と向き合ってほんとのところを知り合えることができたら、みんなの心は温かくなるんじゃないかなと思った。

また読み返したい話ばかりだった。

[さんの感想 · 2022年7月20日]

あまりタイトルの意味を考えずに、神様が主役の物語と思っていたのでびっくり。青山さんの作品、好きだな……。自分の軸になっている考え方がとても綺麗なことばで書かれていて嬉しかった。

[soramamさんの感想 · 2022年7月17日]

本心というものを心に置きっぱなしで日々
ただこなす毎日。
愚痴や虚しい気持ちで心がいっぱいになった時
この本に出てくる神様みたいなもう一人の自分
が温かく前向きな自分の本心に気付かせてくれる

素敵にキラキラ輝く自分を発見して
他の人にも優しくできる素敵なお話でした。
どれも少しうるっときてクスッと笑いました。

[ナンシーさんの感想 · 2022年7月11日]

神様当番が、私になったら、神様は何を私に求めるだろう
何か、自分自身が変わるきっかけ、一歩進めるきっかけができると思う

[ajiantamsongさんの感想 · 2022年6月11日]

ある日突然腕に現れる「神様当番」の文字と神様。神様の願い事を叶えなければ文字は消えない。

幸せの順番待ちに疲れたOL、弟にうんざりしている小学生の女の子、リア充と思われたい男子高校生など、5人の人が織り成す日常の物語。

どれも良かったが、特に男子高校生の話が甘酸っぱくてお気に入り。

[ヤマタエさんの感想 · 2024年5月6日]

ファンタジー要素があるものの、解説にあった「神様をモチーフにした芸人さん」を知ってから読んだほうが面白かったな、と思いました。青山さんの伏線回収、素直に楽しめました。

[おこうさんの感想 · 2024年4月12日]

スッと頭に入ってくる話で、最初は5人の話は別々のものだと思っていたけど、読んでいくと「そこにつながるんだ！」って、興奮して嬉しくなった笑
そのつながりに気づいて、神様が最後言っていた言葉の意味がわかった気がする。
自分に神様当番がまわってきたら、何を求められるのか、、明確な答えはまだ出てないけど、それを考えることで、自己理解が進む気がするし、何より面白い！

著者プロフィール

1970年愛知県生まれ。横浜市在住。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。2年間のオーストラリア生活ののち帰国し、上京。出版社で雑誌編集者を経て、執筆活動に入る。第28回「パレットノベル大賞」佳作を受賞。デビュー作『木曜日にはココアを』が、第1回「宮崎本大賞」を受賞する。『お探し物は図書室まで』で2021年「本屋大賞」2位に、『赤と青とエスキース』で2022年「本屋大賞」2位に選ばれる。他の著書に、『鎌倉うずまき案内所』『ただいま神様当番』『月曜日の抹茶カフェ』『マイ・プレゼント』（U-ku氏との共著）『月の立つ林で』『リカバリー・カバヒコ』等がある。