珈琲店タレーランの事件簿 8 願いを叶えるマキアート (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 1069
感想 : 94
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299032423

作品紹介・あらすじ

『このミステリーがすごい!』大賞シリーズ&シリーズ累計235万部突破「珈琲店タレーランの事件簿」最新刊。
珈琲店《タレーラン》のバリスタ兼店長である切間美星と、正式に恋人としてお付き合いを始めたアオヤマ。そんななか、《タレーラン》は平安神宮近くの岡崎公園で開催される第一回京都コーヒーフェスティバルに出店することとなった。かつて、関西バリスタNo.1を決めるバリスタ大会で競った《イシ・コーヒー》など、人気コーヒー店五店舗が参加し、 来場者はそれぞれの店のコーヒーを飲み比べできるという二日間のイベントである。しかし一日目、出店している《太陽珈琲》のペーパーフィルターが切り刻まれるという事件が発生。さらに翌日には、《タレーラン》の道具にも異変が――!?

感想・レビュー・書評

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  • お仕事・恋愛・日常の謎のミステリーですね。
    「タレーラン」シリーズの八作目です。
    記念すべき、十周年作品になりますね。
    岡崎さんの気合いが伺える力作だと思います。

    恋愛小説の醍醐味も加味して、ちょっとやられた感じさせてくれます。

    今回は、京都のコーヒーイベントへの出店という舞台での謎解き。
    コーヒー好き、喫茶店好きにはたまらないアイテムが駆使されています。謎解きのキーワードですね。
    この作品は、語り役の「アオヤマ」と喫茶店タレーランの店主で、バリスタ探偵の切間美星の恋愛が物語を彩る、心踊る作品なのですが、揺れ動く青春の甘く切ない恋物語を堪能した感じですね。この切り返しにやられました。
    岡崎さんのお得意手法なのですが、参ったという感じです。

    とにかく、話の展開がワクワクとドキドキで、ページを繰る手が止まらなくなります。

    「タレーランの事件簿」ますます面白くなりそうですね!

  • バリスタ大会の時といい、今回のカフェのフェスティバルといい、妨害系の話はあまりいい気がしないです。

    アオヤマくんが徐々にコメディ系になっているので読みやすいですが。

    2人の関係も進んでいました。でも、だいぶ時が経っていることにビックリです。

    個人的にはこのシリーズでは普段の短編集で安楽椅子バリスタ探偵としての話が読みたいです。

  • 前作は短編集だったが、元に戻って良かった。
    以前、コンテストで事件を起こした二人が今回も絡んでいることから、飲み比べイベントで次々起きる妨害工作にその二人が犯人ではと思わせてくる。
    切間美星と付き合っているアオヤマが、他の女性とタレーランで会ったことから犯人像が広がって行く。なぜ店に連れ込んだのかは途中で明かされる。
    妨害工作は3件連続し、大きな事件では無いが、美星の謎解きに期待させられる。読んでいる途中で犯人は分かってしまうが、動機を含めて可哀そうな気もする。推理とともに、二人の恋愛も気になるところで、今回は大きな変動が垣間見られた。

  • 一番 優しい人が 犯人。

    この条件が当てはまること。

    でも 一気に 読めました。

    主人公と彼氏の 関係も 良好なようで

    良かったです。

    今回のキーワードは もちろん 絵馬ですね。

    次回を 楽しみにしています。

  • シリーズ8作目。シリーズが始まってから早くも10年が経ったらしい。
    平安神宮に隣接する岡崎公園にて開催されるコーヒーイベントにタレーランも参加することになる。バリスタの切間美星とアオヤマの2人に今度はどんな事件に巻き込まれるのか。
    本作には、過去の登場人物が、要所要所で多くでてくるのだが、正直ほとんど覚えていなかった。コーヒーイベントに招待するキッカケになったのは、3作目のイベントの因縁の相手だったり。
    とはいっても覚えていなくてもシリーズものならではの世界観で楽しめる。

  • 美星さんの「犯人はこのなかにいる」って言葉ワクワクしません?定番の言葉だけど。


    コーヒーイベントに参加中に、再び事件に巻き込まれて…。
    そして、アオヤマさんの浮気(?)も。


    美星とアオヤマはどうなるのでしょう。
    そ、れ、は、読んでのお楽しみに!

  • タレーランシリーズの8作目。
    現時点で最新刊なのでもったいなくて積んでましたがついに読みました。

    とても面白かったです!!
    若干ネタの使い回し感はありましたがとても読みやすいので一気に読んでしまいました。
    伏線がやや強引かなと思う部分はありました。

    来年続編が出るらしいので楽しみにしています。

  • ずっと読んでいたシリーズの最新作。
    前作が青山さん出てなかったから登場してホッとしました。小君良いやりとりがお気に入りです。

    犯人の行動がよく分からないまま事件が進んでいきます。解決編で明らかになりますが、なんか納得のいかない…理論的でない…。
    でも、衝動に駆られて咄嗟に思いついた犯行なんてそんなものなのかなーとも思いました。
    理路騒然としたミステリーではありませんでしたが、人情味がある物語でした。

    あと…漸く付き合った!と思ってたら青山さんと美星さんがいつの間にか別れてて、寄りを戻して…忙しない2人ですね…笑

  • 2022年8月宝島社文庫刊。シリーズ8作目。恋人たちのメッセージ、祭りへの誘い、祭りの始まり、祭りは崩壊する、祭りからの敗走、祭りを穢すもの、祀りのあとで、の7つの書き下ろし連作短編。前作でも感じたが、どうもストーリーに無理矢理感が強く動機も納得できない。読後、残るものは少なかったです。

  • 推理物って読み出したらなかなか止められない。本書も謎解きの寸前まで一気に読んでしまった。謎解きの場面がちょっと長い感じもしたけど。読者を納得させるにはこのくらいの尺が必要なのでしょうね。


    絵馬に『何もかもが元どおりになりますように』って願い事がなんかアオヤマくんらしくて笑った。そんな曖昧な願い事で神様よく叶えてくれたなあって思った。それでもその絵馬のお陰で美星ちゃんとアオヤマくんが元に戻ってよかったけど。

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著者プロフィール

1986年福岡生まれ。京都大学法学部卒。2012年、第10回『このミステリーがすごい!』大賞隠し玉に選出された『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』でデビュー。翌年同作で第1回京都本大賞受賞、累計250万部を超える人気シリーズに。この他の著書に『夏を取り戻す』、『貴方のために綴る18の物語』、『Butterfly World 最後の六日間』など多数。

「2022年 『下北沢インディーズ ライブハウスの名探偵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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