- Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309009179
感想・レビュー・書評
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あぁぁぁ、素敵でした。いや、素敵では言葉足らずです。長野さんを読み始めて、まだ日は経っていませんが、ますます長野さんワールドに引き込まれた気がします。
確かに同性愛要素はかなり強く、特に2話目の描写は思わず顔をしかめてしまうようなところがあり、人によってはかなりのアレルギーが出る人もいると思います。ですが、その表面的な要素の下に隠されているあの独特の世界観は長野さんの持ち味であり、この雪花草子はそれを感じることのできる著作だと私は思うのです。
これからこの著作を読む人には表面的なものにとらわれず、その奥の世界観を感じてほしいなぁと思っています。
姿見の美しい少年たちが魅せるそのもろい一面に引き込まれること間違いなしです。
挿絵も世界観を壊さずに素敵な色味を与えていて、よかったです。
今回は友達に貸してもらったので、自分で買いそろえている途中です詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読み終わったあと気分が落ち込んだ。特に一番最後。でも面白かった。
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平安時代?のファンタジー。
短編3篇。夜叉がテーマ。
振り回される少年が不憫だけど、虐げられる様子がエロい。 -
今回初めて長野まゆみさんの本を読んだのだが……。
もうやばい、何がやばいってとにかくやばい。
日本語で感想が表現できないぐらい、衝撃を受けました。
ところで、三篇全てが見目が麗しい少年を中心に活躍する話なのですが。
話のキーポイントを握るのは、いつも母親ないし母親代わりの女性であることに意味はあるのだろうか? -
同性愛要素が強い! 終始ダーク!
読み切れませんでした。 -
泣けるバッドエンドです。
暗くて絶望的な話なのに主人公たちの気持ちが切なくて、一度読み始めると最後まで読まずにはいられません。読後はしばらくこの本が頭から離れませんでした。 -
鬼が笑い、女狐が哄う怪異の夜々、少年たちのみだらな行為が淫靡に光る大人たちのための残酷おとぎ草子。官能と霊気渦まく幽玄の都に誘う三篇。
収録作品
「白薇童子」「鬼茨」「蛍火夜話」
タイトルと文章の雰囲気がここまでマッチしている本は珍しいんじゃないだろうか。 -
和風ダーク?読んだあとちょっとブルー。
でも、哀しい美しさってあると思う。
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