猫道楽

著者 : 長野まゆみ

• 河出書房新社 (2002年6月1日発売)

感想・レビュー・書評

[sweetcakeさんの感想 · 2007年5月7日]

「猫飼亭」という風変わりな屋号。土蔵造りの厳しい構え。膝の上に灰色の猫をのせ、喉を撫でつつ煙管を使う若い男。この屋敷を訪れる者は、猫の世話をするつもりが、「猫」にされてしまうという…。

[フミヤさんの感想 · 2007年4月25日]

遊郭の少年…だっけ？がすごいイイです。違う本にその話載ってたらゴメンナサイ。

[みぐさんの感想 · 2007年4月9日]

「キャットシッターのバイトに来ました」「じゃあそこで遊んでてください」「え、ねこは？」「いえいえ、あなたが我が家のねこになるんですよ」って話。長野まゆみはホモ好きだよね

[なつこさんの感想 · 2007年3月25日]

美しい四兄弟にまつわる連作短編集。官能的で退廃的で、ああたまらない。長野さんの本を読む度に日本語って美しいよなあ、と思う。漢字の造形美ったらないですよ。<br>「猫飼亭」の隣の家で暮らしたい。不思議な隣家からたまに聴こえてくる物音や訪問者の足音なんかを、どきどきしながら感じたい。

[ゆげさんの感想 · 2007年3月3日]

初めて読んだ長野さんの本。エロい、でもキレイ。そしてBL（笑）

[えしさんの感想 · 2007年3月2日]

あーもう、エロいなぁ！

[pecooさんの感想 · 2007年1月20日]

男達の”異−カオス−界”と、呼ぶことにしている長野さん作品のアレな作品の１つ。いや、好きなんだよ。４兄弟よりどりみどりの魅力で。雰囲気、最高に好き。

[西貴さんの感想 · 2007年1月11日]

んー、テーマが結構直截的な割には、あまり色気が伝わってこないような…(爆)

[はるりさんの感想 · 2006年12月28日]

長野さんのJUNE要素有りな作品、嫌いではないし好きな作品も多くあるのですが…猫道楽は想像以上に直接的な表現が多く、遠まわしな表現も何故か妙な言い表し方で、変に笑ってしまった。ちょっとイマイチかな。

[あおこさんの感想 · 2006年12月22日]

長野先生らしい作品。
（ここでは結局流されてしまう同性愛の物語、という意）

しかし、珍しく表現が露骨。
同性愛が苦手な人はやめておいたほうがいいと思われる。

著者プロフィール

長野まゆみ（ながの・まゆみ）東京都生まれ。一九八八年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。


「2022年 『ゴッホの犬と耳とひまわり』 で使われていた紹介文から引用しています。」