- Amazon.co.jp ・本 (133ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309015941
作品紹介・あらすじ
須賀敦子をイタリアに出会わせた町ペルージャ、大好きだったアッシジ、そして「夢で見ただけのような」霧の流れる峠-彼女の心をとらえて離さなかったウンブリア地方の町々をたどる。
感想・レビュー・書評
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須賀敦子のエッセイを基にした旅行記シリーズの一つ。
イタリアでも有数の都市ペルージャとアッシジを取り上げた本編は、旅をした当時の須賀さんの思いや街に暮らす人々の息遣いが聞こえて来そうな珠玉の旅行記+随筆集です。通常のガイドブックには記されない様な人々の営みや街の空気がリアルに伝わって来る感覚がします。
お勧めはサン・ダミアーノについて書かれた項目。聖人となったフランチェスコやクララ(キアラ)の等身大の姿や往時の暮らしが垣間見える様な一節となっています。
個人的にはアッシジに赴く前に是非一読しておきたい本です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
写真がとても美しく、旅をしているような臨場感がある。それを眺めるだけでも心が癒される。アッシジの聖人フランチェスコについての記述が多く、深い。
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2003-11-30
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年末年始にBS朝日で須賀敦子さんの6時間にわたる番組がありました。
それで、後回しにしていたこの本を読みたくなりました。
このシリーズでは大竹昭子さんのヴェネツィア・ミラノ・ローマと、稲葉由紀子さんのフランス、そして岡本太郎さんのトリエステを読んだのですが、どうも岡本さんが私には合わなかったようで、このアッシジも後回しになっていたようです。
なんというか、岡本さんと心の交流ができなかったというか。そう、心の交流を求めて、須賀敦子さん関連の本を読んでいるんですね、私は。
でもアッシジは素敵な町、行けたらいいなあと思います。