須賀敦子のアッシジと丘の町

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 72
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (133ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309015941

作品紹介・あらすじ

須賀敦子をイタリアに出会わせた町ペルージャ、大好きだったアッシジ、そして「夢で見ただけのような」霧の流れる峠-彼女の心をとらえて離さなかったウンブリア地方の町々をたどる。

感想・レビュー・書評

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  •  須賀敦子のエッセイを基にした旅行記シリーズの一つ。
     イタリアでも有数の都市ペルージャとアッシジを取り上げた本編は、旅をした当時の須賀さんの思いや街に暮らす人々の息遣いが聞こえて来そうな珠玉の旅行記+随筆集です。通常のガイドブックには記されない様な人々の営みや街の空気がリアルに伝わって来る感覚がします。
     お勧めはサン・ダミアーノについて書かれた項目。聖人となったフランチェスコやクララ(キアラ)の等身大の姿や往時の暮らしが垣間見える様な一節となっています。

     個人的にはアッシジに赴く前に是非一読しておきたい本です。

  • 写真がとても美しく、旅をしているような臨場感がある。それを眺めるだけでも心が癒される。アッシジの聖人フランチェスコについての記述が多く、深い。

  • 2003-11-30

  • 年末年始にBS朝日で須賀敦子さんの6時間にわたる番組がありました。
    それで、後回しにしていたこの本を読みたくなりました。

    このシリーズでは大竹昭子さんのヴェネツィア・ミラノ・ローマと、稲葉由紀子さんのフランス、そして岡本太郎さんのトリエステを読んだのですが、どうも岡本さんが私には合わなかったようで、このアッシジも後回しになっていたようです。

    なんというか、岡本さんと心の交流ができなかったというか。そう、心の交流を求めて、須賀敦子さん関連の本を読んでいるんですね、私は。

    でもアッシジは素敵な町、行けたらいいなあと思います。

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著者プロフィール

岡本太郎 (おかもと・たろう)
芸術家。1911年生まれ。29年に渡仏し、30年代のパリで抽象芸術やシュルレアリスム運動に参加。パリ大学でマルセル・モースに民族学を学び、ジョルジュ・バタイユらと活動をともにした。40年帰国。戦後日本で前衛芸術運動を展開し、問題作を次々と社会に送り出す。51年に縄文土器と遭遇し、翌年「縄文土器論」を発表。70年大阪万博で太陽の塔を制作し、国民的存在になる。96年没。いまも若い世代に大きな影響を与え続けている。『岡本太郎の宇宙(全5巻)』(ちくま学芸文庫)、『美の世界旅行』(新潮文庫)、『日本再発見』(角川ソフィア文庫)、『沖縄文化論』(中公文庫)ほか著書多数。


平野暁臣 (ひらの・あきおみ)
空間メディアプロデューサー。岡本太郎創設の現代芸術研究所を主宰し、空間メディアの領域で多彩なプロデュース活動を行う。2005年岡本太郎記念館館長に就任。『明日の神話』再生プロジェクト、生誕百年事業『TARO100祭』のゼネラルプロデューサーを務める。『岡本藝術』『岡本太郎の沖縄』『大阪万博』(小学館)、『岡本太郎の仕事論』(日経プレミア)ほか著書多数。

「2016年 『孤独がきみを強くする』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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