背広の下の衝動

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 136
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309016825

感想・レビュー・書評

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  • 2021.8.9-437

  • 1

  • 新堂氏が贈る最凶最悪のホームドラマ。四編からなる短編集です。
    家族にすら隠しているもうひとりの私…。哀しきサラリーマン達が背広の下に隠す「なにか」。

    新堂氏の短編集を読むのは初めてでしたが、イメージ通りと言えるような一冊でした。
    「団欒」が一番印象深かった。家族の風景を描いた作品で、婿養子の目線から語られますが…
    呑気な義父、微笑むだけの義母、自分勝手な妻、生意気な義弟、なんだか苦手な義妹に
    敬語を巧みに使う息子、愛猫タマ…まさか?ノリスケ君にウキエさん、これは間違いない。笑
    「この家には僕のプライベートの時間は存在しない」 「奥歯を噛み締め震える拳を握りしめた」
    新堂氏はあの国民的アニメをこういう目で観ていたのかと、ちょっと笑ってしまいました。
    最後の話「部屋」が、グロくて意味も分からなくて…読了後の後味としては最悪でした。
    けれども最悪とかグロいとかは、黒新堂に対する誉め言葉に等しいだろう、とも思った。

  • 『部屋』が読みたくて購入。キツいシーンは辛かったけど、結局意味分からんかった。

  • サザエさんのパクリとか、軽すぎて意外性もなし。

  • こういうのは面白い

  • 〈内容〉職場でも家庭でも疎外される私の“安息の場所”は?新堂冬樹が贈る最悪のホームドラマ。

  • 黒新堂。短編集。
    「団欒」。マ○オさんの悲哀に、悲哀にもかかわらず笑ってしまった。
    「部屋」。吐き気。グロい。ヒドい。読了目的で読んでしまった。

  • スーツの下に様々なストレスを抱えて生きるサラリーマンの我慢が爆発する時を描いた中編集。

  • 09/02/14

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著者プロフィール

1998年作家デビュー。2003年『忘れ雪』が大ベストセラーとなる。『ある愛の詩』『あなたに逢えてよかった』と続く“純恋小説”という新ジャンルを打ち立て、話題となる。著書に『動物記』『ブルーバレンタイン』など多数。近年、『虹の橋から来た犬』がスマッシュヒットとなる。

「2023年 『なごり雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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