- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309017440
作品紹介・あらすじ
ビリビリくるリアル感に引き込まれて読んでいくと、あなたも何か表現したくなる!「考える」習慣がついてくる!「おとなの小論文教室。」は、自分の頭で考え、自分の想いを、自分の言葉で表現したいという人に、「考える」機会と勇気、小さな技術を提供する、まったく新しい読み物です。
感想・レビュー・書評
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一番強くこれはと思った箇所は、
レッスン16「相手の気持ちを考えない勇気」。
よく「相手の気持ちを考えて行動しなさい」と道徳の授業だとか大人から言われたけど、
実際には、相手に気を考えすぎて起こるすれ違いの方が多いんだよなぁ。
そこを、ズバリ書いていて、なるほどと思った。
自分はどうしたいのか、そこを考える。それを表現する、伝える。
それを受け取った相手が望むような反応をしなくても、それはかまわない。
それが相手の意思を尊重することになる。 -
この本を読んだのは二度目だったけれど、前の時とは違う発見が今の自分にはありました。
「あなた、変わってきてますよ」と本が教えてくれたような気がしました。
二度目でも読んだときに同じ感覚がするのはなぜでしょう。
難しい文章ではないけれどなぜか読みにくい感覚がして、それが何なのか。
考えてみたら、人の心の声(感じた思いであって、考えて作られた思いではない)を聴いてるから疲れたのかもしれない。
今までのわたしではこの本を読めなかったはず。
頭で考えるのではなく心で理解できたことが大きな収穫 -
「小論文教室」と名乗っているが、この本はよりよい生き方を考える上での指南本として凡百を圧倒する。小論文に何より必要という「書きたいことがある」ことと「ものごとをありのままに観る」の2つのことは、自分に忠実であることと、他者や対象を自分都合で歪めたりせずありのままに受け入れることで、これって人が人として生きていくうえでとても大事なことであり、また簡単そうで実はなかなか難しい、そういうことが書いてある。著者の「自分の好きを信じよう」「自分の言葉で考えよう」というのは、80年代から糸井重里が一貫して主張していることに通じるが、現代はその「本当の自分」主義が引き起こしたとてもディスコミュニケートな社会である。「本当の自分」は自分の中を探していって見つかるものなのか?と問う著者が、他人とのかかわりの中にこそ「自分を探す」カギがあるのではと考察し、自分の考えを人にきちんと届けるための表現力が大切なのだという考えに至るのは、80年の糸井重里の思想を2000年代に受け継ぐもののように思える。
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ズーニーさんの言葉を読むには
150キロのストレートを受け止めるような覚悟がいる。
対象から抜け出すことは出来ない。
ことばのコミュニケーションを考える上で自分について世界について考えることが必要になるとわかる。
とても勉強になる本だ。これからも読み返すだろう。 -
文章がとても読みやすくスラスラと一気に読んでしまいました。
ただ山田ズーニーさんの他の本と似ている内容で同じことを言ってると感じてしまいました。 -
私は、自信がなくてアウトプットできないな、といつも感じている。では何故そうなのか?自分が作ったいない敵。間違えてもいい、自分をひらくことによって見えて来る世界…。一歩勇気をもらえるような本。
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20190615 下京図書館
講義調あるいはブログ調で、読者が構えをとらずとも自然と入ってくる言葉でかかれているのは、さすがにコミュニケーション・教育をプロとする著者の真骨頂であろう。
全編に共通するのは、パッシブオンリーで生きてたら、ツマラナイよ、というメッセージだ。 -
私は日々、自分を表現することができているだろうか?
その土台となる「考える」ことができているだろうか?
自分の頭で考えて、自分の言葉で人に伝えられるようになるには、コツコツと場数を積み重ねることが必要だという。
アウトプットの場数が、表現力を磨く。
文章を書きたくなった。
自分の考え、想いを発信したいと思った。
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自分を表現する営み
自分が表現することは誰かとコミュニケーションをすること。関係性を考え、伝えなきゃ。