引き出しの中のラブレター

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 386
感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309019369

感想・レビュー・書評

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  • そんなに感動的ではなかったなぁ。。。先が読めたので『どうせ、こうなるんでしょ』って少し冷めた気持ちで読んでしまった。

  • ラジオパーソナリティの久保田真生は、迷っていた。
    恋人と結婚して大好きな仕事を辞めるのか、それとも続けるのか。そんな時に仲たがいしていた父親の訃報が入る。父の死と共に、亡き母が自分と同じラジオパーソナリティだった事を知る。

    一方、北海道では高校三年生の直樹も迷っていた。
    進路を決めなくてはいけない時期。自分は祖父と同じ漁師になりたいが、父親は許してくれないだろう。祖父を漁港で手伝いながら、祖父と父が何故犬猿の仲なのか思いを巡らす。

    そんな二人が真生のラジオで出会い「じいちゃんを笑わせてください」というテーマで便りを募集する。

    他にも真生の友人で、シングルマザーとして生きる決意をした由梨。美容師の夢をあきらめ、なんとなく水商売をしている水穂。真生の恋人の大介など、色んな悩みを持った人々が生き生きと登場します。

    最後に真生はラジオを聞いてくれている人に「引き出しの中のラブレター」を募集する。出せなかった手紙、心の中だけにしまっていた思い、それを聞かせてくださいと。

    物凄く読みやすいので、さらさらと一冊読めちゃいました。後に残ったのは爽やかな読後感。「現実にはこんなに上手くいくかな?」という野暮は置いといて、いい気分転換になりました。

  • 口に出して言う言葉と手で綴る言葉は、同じ意味の言葉でも、伝わる場所が、ちょっとだけ違う。確かにそうかも。親子関係、恋人との関係に悩むラジオのパーソナリティの主人公がリスナーからの手紙を紐解くことによって成長する物語。

  • 会うと上手く話せない、素直に伝えられないことがあると思います。意外に身近な人ほど、むずかしいかもしれません…そんな時に手紙でこんなふうに語りかけられたらと思いました。映画もイイですよ‼

  • 最後の方は何か強引に人が繋がっていく感じだったが、「手紙ってなんかイイな!」

  • ラジオ パーソナリティである真生を中心とした複数の主人公達の人生が絡み合い、一本のお話になっている。
    ラジオに夢中になった時、夢とは何か迷った時、仕事と恋愛に揺られた時、妊娠し、母になった時…
    個人的な体験と共感することも多く話はわかりやすいが、
    何だかリアリティにかけ、読んでいて少し興ざめする。

    また最後の後書きで「思いっきり泣いてください」(ちょっと言葉が曖昧)と言う作者の言葉にさらに興ざめ。

  • 数年前の映画の原作。常盤ちゃん主演だったよね。
    新堂さんの小説は以前 黒の新堂さんを読み、(多分黒い太陽)合わないと思っていたけど こちらは 白の新堂小説、すんなりと読めました。
    どちらも気障な科白、出来すぎた設定では同じですが
    こちらのほうが 私好みです。
    単純に 感動できました。
    映画も DVD借りてみようかな~

  • J-WAVEリスナーなのでなんだかリアル★

  • 偶然が多すぎて、ありえないとは思うけど・・・
    ちょっと泣ける

  • なかなか手紙を書く機会がないけど、メールよりも手紙の方が味があっていいな。父から真生への手紙が良い。

著者プロフィール

1998年作家デビュー。2003年『忘れ雪』が大ベストセラーとなる。『ある愛の詩』『あなたに逢えてよかった』と続く“純恋小説”という新ジャンルを打ち立て、話題となる。著書に『動物記』『ブルーバレンタイン』など多数。近年、『虹の橋から来た犬』がスマッシュヒットとなる。

「2023年 『なごり雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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