ヘタな人生論より枕草子

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 33
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309019833

作品紹介・あらすじ

品のある「生き方」とは何か?清少納言の"美意識"から、自分自身の磨き方を学ぶ。

感想・レビュー・書評

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  • 読み始め、今の時代の有り様に憤懣やる方ない、といった感じの文章に引いてしまった。気持ちは分かるけども~。読み進めるうちに慣れました。
    もしかしたら、清少納言も心のうちでは、こんな風に思っていたけれども、書けばあの軽やかな文章になった?と思えば、彼女の凄さが分かる気もしました。
    宮廷のサロンがとんでもなく大変なところだった、という考えはあまりなかったのですが、そういうところで清女がいかに苦労しまた輝いていたのかがよく分かりました。

  • 荻野文子(おぎのあやこ)さんの「ヘタな人生論より枕草子」、2010.6発行です。枕草子は「ベストランキングなもの」「ものづくしと呼ばれるテーマ別コラム」「いま話題の人といった感じの長編もの」「その他雑記的なもの」が約80段ずつあるそうです。今様に言うと、読者のニーズに応える週刊誌的といったら清少納言に失礼でしょうか(^-^)著者は「省みる」「躾ける」「磨く」「交わる」「修める」の5つの章立てで枕草子を現代流に解説しています。私は酒井順子さんの「枕草子REMIX」の方が面白かったです。

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00158688

  • 才女とか才媛とかには弱い。ルックスの良さにだって魅かれるが、やはり内面的な部分に磨きがかかっている人のほうが魅力を感じる。それとともに畏敬の念さえ抱いてしまう。これは私に限ったことではなく、多くの人が抱く思いであるからこそ“マドンナ”という賛辞が生まれたのだろう。

    著者はマドンナ先生として有名で、いわゆる才色兼備の古典の先生。河出書房新社の「ヘタな人生論より―」シリーズとしては、『ヘタな人生論より徒然草』に続く第二作となる。前作も今回の作品も古典の名作を題材にしたエッセイで、その中に描かれた凛とした生き方を今の時代とオーバーラップさせて描き出している。

    清少納言という古の才女が書いた『枕草子』をネタにして現代の才女が語る・・・という内容の作品なのだが、これが実にシャープで、苦みとまろやかさとが入り混じっている。くつろいだ雰囲気の場所で、上品な和菓子と渋いお茶を頂いているような味わいがある・・・というと大袈裟かもしれないが、才女の面目躍如たる作品だ。

    さて、本のサブタイトルには「美しい生き方ができる大人になるために―」と記されているのだが、これを読んで才女が増えてしまったら、男性はますます弱ってしまうだろう。そうならぬように、男も頑張らねばと思うのだが、良い男を作っているのも実のところは女性なのかもと思ってしまうところもある。

    「BOOK」データベースより
    品のある「生き方」とは何か?清少納言の“美意識”から、自分自身の磨き方を学ぶ。

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著者プロフィール

「マドンナ先生」として人気を博し、大手予備校で締め切り講座を続出させてきたトップ講師。著書『マドンナ古文』シリーズ(学研)は大ベストセラー参考書となっている。

「2016年 『マドンナ古文単語230れんしゅう帖 パワーアップ版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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