氷塊 大久保利通

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 47
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309020426

作品紹介・あらすじ

明治の元勲、大久保利通。幕末から明治維新と続く国難の時代、日本を近代国家たらしめたのは、大久保の氷の意思と構想と実行力であった。挙藩討幕から盟友西郷との別れまで、逆境の人を初めて描ききった、秋山香乃の新境地、渾身の書き下ろし評伝小説。

感想・レビュー・書評

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  • 主人公は大久保利通。読む前は、幕末より明治に活躍した人と思っていました。
    「氷塊」は、幕末の大久保を描いています。幕末の薩摩藩に興味がある人に
    おすすめです。

  • なかなか面白かった。
    幕末は比較的予備知識もあり話は入ってきやすかった。
    意外と遅咲きであること、幕末や明治初期でも組織の中で根回ししたり駆け引きしたりと今と変わらんのだなというのが印象的だった。
    氷塊ぶりを示すエピソードは西郷と袂を分かつ決意をする部分くらいだった気がする。

  • 幕末の志士というイメージより、大久保さんは最初から政治家として頭脳で激動の時代を生き抜いた人物。
    西郷さんとの別離の悪印象の為か、評価が薄いような気がする。

  • 幕末明治で一番好きな大久保さんの本です。
    彼が主人公になることがそもそも少ないので、大変貴重な小説。

    欲をいうと、明治の部分をもう少し読みたかったです。
    幕末あってこその明治であり、大久保さんなのですが、
    描かれるとすると幕末の部分がメインなので、ぜひ、明治の部分をもう少し詳しく書いてほしいです。

  • 安濃図書館。

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著者プロフィール

1968年福岡県生まれ。活水女子短大卒業。2002年『歳三往きてまた』でデビュー。2017年『龍が哭く河井継之助』で第6回野村胡堂文学賞受賞。柳生新陰流居合道四段。主な著作に『伊庭八郎凍土に奔る』『密偵』『獺祭り白狐騒動始末記』などがある。

「2022年 『氏真、寂たり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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