- Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309021652
作品紹介・あらすじ
抜きんでた才覚を見込まれ、儒者でありながら右大臣まで上りつめた道真。貴族たちのうごめく野心と、業平と高子らの恋の傍らで、政治家として奔走した劇的な生涯を描く本格歴史小説。
感想・レビュー・書評
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2023.3 司馬遼
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道真の一生が分かる本。適時にルビがふってあるので戻って探さなくてもいいのでロスは少ないが人物が多いので時間をかけて読む。優雅な平安時代と勘違いしていたが派閥による格差がひどくて昔の人は心身共に身を削って職務にあたっていたのかと思う。
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菅原道真の名前は昔から知っていましたし、学問の神様として祀られていることも、遣唐使を廃止したことも知っていますが、この本を読むまでは、菅原道真のことを、よく知りませんでした。
この本1冊で、すべてがわかったとは言えませんし、まだまだ知らないことばかりですが、菅原道真の人生に、少し触れることができた気がします。 -
菅原道真といえば、学問の神様である天神様。そして、左遷されて怨霊になって人々を恐れさせた人。その両方の情報は知っているけれど、実際のところ、どんな人だったのかは知らない。
「応天の門」「ノラガミ」百人一首の解説本と、ちょこちょこと入ってくる菅原道真の情報を、ちゃんと筋道立てて知りたいと思い、読んでみました。
道真の一生を、淡々と描いている小説。
道真公の視点から書かれているし、小説として脚色もされていると思われるので、本当のところはわからないけれど、ここに描かれた真面目で不器用で職務に対して真っ直ぐな道真の人物像に心打たれました。
そうそう、道真だけではなく、在原業平像も描かれていたので、かなり得した気分です。 -
『なりひらの恋』が面白かったのでこちらも…と思いましたが、文体がふつー(笑)で、権力争いばかりの描写にウンザリ、挫折(._.) 『なりひらの恋』では、オチャメサンだったのにな、道真さん。