キッチンの歴史: 料理道具が変えた人類の食文化

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 241
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309022604

感想・レビュー・書評

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  • 11月新着
    「鍋釜類」「ナイフ」「火」「計量」「挽く」「食べる」「冷やす」「キッチン」の各章に分かれている。並べて書くとまるで・・・『ハリー・ポッター』の魔法の手引きみたいだ。ハリーも入学前に鍋を2種類と真鍮製の秤をひとそろい揃えたのではなかったか?
    食べるというかけがえのない行為を支える神聖な場所について、書き始めればキリがないのはご想像のとおり。本書はトリビアのオンパレードだが、最後がいま最善の方法をめぐって正解がでない「コーヒーメーカー」で終わっているのが暗示的である。つまり、まだまだキッチンの歴史についてはネタが尽きそうにないということだ。
    それにしても「食べる」章は何について?キッチンの歴史書に、と思った方、それは「食べる”方法”」です。例えばスプーンやフォークといったカトラリーとか。もちろんここで大きく取り上げられているのが二本の細長い棒ーお箸です。

  • キッチンという言葉に収めてしまうにはもったにない、そう、人類という言葉が十分にあう壮大なお話に、僕には読めた。まずまえがきがすごい。こちらの期待や不安を見透かされているような、そして少し先を行くような、人類に不変なのは死と食だけである、ということから展開する話。
    第一章は鍋。鍋の成り立ち、素材。鍋の素材はどんな金属でも満点ではない。テフロンへの熱狂と恐怖。料理はやっぱり鍋だよな、と思って次に進むとナイフ。そう、料理人の多くが最も愛着を持つ道具。いややっぱり包丁の話が一番面白いよな、階級と道具の関係が、中国とイギリスの料理の違いに出る。次は火。ローストは天性の感覚…という具合に、各章ともに飽きさせずにたっぷり読ませてくれる。
    正直いって話はくどい。だがそのくどさ故に、再読の愉しみもある。料理人だけにむけた話ではない「冷やす」「食べる」などは、どんなに料理をしない人にも密接に関係ある話。
    人の欲求と道具(テクノロジー)の変化、それによる人の変化。世の中の多くのことは、こういう枠の中で動いているなあと感じる。無人島に持って行きたい一冊。

  • 字が多い。

  • 一人暮らしをして台所に立つ時間が増え、食事の大切さもわかりました。
    選書する際にたまたまこの本をみかけてどのように変化していったのか気になったので選びました。

    請求記号:383.8/W75


  • 歴史

  • スプーンや包丁、鍋、電子レンジ、冷蔵庫といったキッチンで使う料理道具。それらがどのようにして私たちの食文化を豊かにしていったのか。あまり着目されてこなかった料理テクノロジーの歴史について考えさせられる本です。
    (電気電子系エネルギーコース M2)

  • 596.9-ウイ  300337003

  • (チラ見!)

  • また借りたい!暇なときにいいなぁ。

  • 土器の鍋や石器のナイフから、電子レンジやフードプロセッサーまで。身近な内容ながら新しい知識を得られ、文章も諧謔味があって面白かった。

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著者プロフィール

1974年イギリス生まれ。ケンブリッジ大学で歴史学を学ぶ。「ニュー・ステイツマン」誌のフードライターを経て、現在は「サンデー・テレグラフ」紙にコラムを寄稿。邦訳書に『食品偽造の歴史』(白水社)がある。

「2019年 『キッチンの歴史[新装版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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