出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと

著者 : 花田菜々子

• 河出書房新社 (2018年4月17日発売)

感想・レビュー・書評

[ゆちゃさんの感想 · 2023年12月10日]

図書館でたまたま目に止まって興味本位で手に取った。
序盤から読んでいてずーっと、ワクワクワク。笑
最初から最後まで花田さんの行動力に魅せられた。
なに、この楽しい人！お友達になりたいと思った笑
私のいつか実際にお会いしたい人は花田さんとなった。
そして最後のエピソードは、本は人と人を繋ぐこともできる、本当に素敵で素晴らしいアイテムだと感じられた。本を読んでいてよかった。
この本に、花田さんという人に、出会えて幸せだ。

[たぬがわさんの感想 · 2023年10月12日]

タイトル買い。
赤裸々な文章かと警戒したが、そういった描写はなく、著者の人生の1部を小説化したものだった。

出会い系といっても本当にその名の通り人と人が会うための手段として用いているサイトで、著者は出会ったその人を知りながらピッタリな本を紹介する。本の内容をくどく説明するでもなく、有名どころと言うより相手の性質や話の内容を掘り下げるような紹介をしていて、実際に紹介されたら面白いだろうなと思った。
元ヴィレッジヴァンガードの店長で膨大な本と接してきた彼女だからこそできる技だと思う。
彼女自身も夫との仲やヤリモク目当ての相手、仕事での葛藤など様々な出来事がありながらも、人と出会いながら本を紹介することで変化が生まれていく。
非常に綺麗な終わり方で、あまり本を読んだことがない人でもさらりと読めるのでおすすめ。

[オイ、歯グキが見えてるゼさんの感想 · 2023年9月23日]

出会った人に対する正直な感情とか、自分自身の人生の悩みを誤魔化さずに、でも詳しく明かしたくないところは上手く遠回りに表現してるところとか、真っ直ぐさを徹底してるところがよかった

大人の方が青春できるっていう実体験の話はすごく勇気をもらえる

[KAORIさんの感想 · 2023年5月21日]

おもしろい本に出会えたらいいなと思って読んでみたら、この本自体が小説のようでおもしろかった。
正直この本の中で紹介されている本で興味を引くものはほぼなかったけれど、それでも楽しく読めた。

[メルさんの感想 · 2023年4月23日]

タイトルにもあるように、1年間で何十人と出会い系サイトを通じて会うという物語。
動機はともかく、その行動力とそこから得られたことを自分なりに自分の中でフィードバックしている花田さんに感銘を受ける。
文章を読むにつれてとにかく常識人な方だと感じた。夫との仲で色々あったところ、疲れていた花田さんが元気になっていき、1年前とは見違えるほど自分で自分の世界を切り開いていて、私には眩しいぐらい素敵な人だと感じた。
私自身、誰か知らない人の人生とか知らない人の世界観を覗きたくなることがあり、これは実話ということで本を通して知らない世界を覗けた。本の中で誰かが言ってたように出会い系サイトってほんとに大丈夫なの？って思っていたので、意外にも面白くて楽しい世界が広がっていると知り、私も少ししてみたいなと思った。
花田さんにいつか会ってみたいです。

[まとまとトマトさんの感想 · 2023年3月12日]

題名でギョッとしますが、読み終わると肩が軽くなる本です。漠然とした不安や、「真面目に生きる」ことに疲れた人の特効薬になります。本を愛している人にも、とにかくエッセイを読みたい人にもオススメです。

自分にとっては、出会うべくして出会った本でした。

[yoshsaさんの感想 · 2023年2月21日]

書評見てずっと読んでみたかった本！
期待裏切らずとっても面白かった。近くにこんな人がいたら私もぜひ会って話してみたい。
作中でおすすめしている本も読んでみたいと思っていたら、今まで聞いたこともなかった作者の名前を目にすることが出てきたり…そういうきっかけに乗って億劫がらず視野広げていこうと思う。
行動する前に悩んでたことって、後になるとなんで？と思うことある！わたしもある！やっぱり人と話したり、本読んで知らない世界を知るって大切。

[yk0130さんの感想 · 2022年10月15日]

題名の通りの本だけど実際出会い系サイトを通して自身の成長に繋がっているお話。
ヴィレッジヴァンガードの店長を勤めていた主人公が自身のやりたいことにも向き合いつつ出会い系サイトで会った人に対して本をおすすめする活動をすることになる。出てくる本のジャンルがとても幅広い。唯一の読んでいる本がカズオイシグロのNever Let Me Goだった笑
良い人もいながらとてもクセの強い人もいて面白かった。結局エッセイなのか小説なのか分からなかったが、軽く読む本としてぴったりだと思う。

[鶏さんの感想 · 2022年9月24日]

読み口サクサク
こんな風に好きが明確で、働いて生きる力に溢れていて、生きる選択肢が縛られず自由であることに強く憧れる

[kemechanyoさんの感想 · 2022年9月17日]

タイトル通りサイトで出会った人と話をして、その人に合いそうな本を紹介していく話。知識量も必要だけど、いろんな人と会っていくうちに、自分の考え方や中身に変化が生じて新たな気付きへ導かれていくのがよかった。自分も本を紹介してもらいたくなる。

著者プロフィール

1979年、東京都生まれ。「ヴィレッジヴァンガード」、「二子玉川蔦屋家電」ブックコンシェルジュ、「パン屋の本屋」店長を経て、現在は「HMV & BOOKS HIBIYA COTTAGE」の店長。

「2020年 『シングルファーザーの年下彼氏の子ども２人と格闘しまくって考えた「家族とは何なのか問題」のこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」