真訳シェイクスピア四大悲劇: ハムレット・オセロー・リア王・マクベス
- 河出書房新社 (2021年5月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309208299
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K図書館
約430ページ、税込5060円
シェークスピアを読みたい人に、正当な翻訳でお勧めできる
《著者の思い》
・シェイクスピアの翻訳は、批評 検証の対象とすることはなく、誤訳 誤読は踏襲され、反復され、累積されている
・日本語の駄洒落や言葉遊びに転化する傾向が常套化するのは嘆かわしい限りだ
・シェイクスピア翻訳チームを立ち上げ
・OEDで全ての語彙をオンラインで検証
・聖書は本翻訳はケンブリッジ大学図書館蔵「主教訳聖書」1584年を参照
・日本語の美しさを改めて知り、カタカナはつとめて避けた
・著者の他本を蜷川幸雄氏が読んでお手紙をくれたそうで、蜷川氏が亡くなる前にこの本を届けたかった
《ハムレット》
34「わしはお前の父の幽霊だ」
※自分で幽霊と言うのかと笑ってしまった
58「存在するかしないか そこが肝心だ」
(生きるか死ぬかそれが問題だ)
4つ折り本ではカッコの解釈も可能かもしれない
しかし生きるか死ぬかだと唐突だ
亡霊の言葉を今だに信を置けない、そのもどかしさを表明しているのではないか
《感想》
内容を知っているハムレットのみ読んだ
安心して読め好感が持てた
聖書の絡みがあるとは知らなく勉強になった
折を見て再チャレンジしたい -
分かりやすい!!!!
私は学生の頃にハムレットに手を出し、読み始めて数ページで全然内容を理解できず挫折してしまったことがありました。
あれから自称読書家としてシェイクスピアという名作を読まずにいていいのか…気になりつつも難しいだろうなあと探さずにもいましたが…
去年の秋ごろにこちらを発見。
少し中を見るととてもわかりやすく登場人物が初めにちゃんと紹介されており、本当にわかりやすく読み進められました。
また、当日の時代背景も注釈で書いてくれているのでそれもまたわかりやすい。。。
まさに、新訳ならぬ、真実を解き明かす「真訳」だと思います!!!!
やっと名作を読み切れました。
シェイクスピアってこんなに面白いのですね!! -
訳されたセリフに細かに説明の注釈がついており、その時の時代背景や考え方を把握しながら読めるのがありがたかったです。
初めて読んだシェイクスピアでしたが、非常に読みやすく、量も長過ぎずでちょうどよかったです。
一冊で四つの物語を一気に読めるため、四大悲劇を教養としてさらっと読んでみたいひとにはベストマッチするのではないでしょうか。
価格が少し高く気軽に手に取りにくいので星マイナス一つとしました。
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岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00614362
イギリス史,文化への深い理解と資料を駆使して、シェイクスピア作品の背景にある史実や風俗を読み解き、その真の意図に迫る、初の歴史研究者による新訳!
(出版社HPより)