国家はいかに「楠木正成」を作ったのか: 非常時日本の楠公崇拝

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  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309227573

感想・レビュー・書評

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  • 昭和13年(1938年)8月30日午後6時26分、当時「日本一」とまで言われた湊川神社の大鳥居が崩落した。
    この出来事をとりまく経緯と顛末を知っただけでも一読の価値が有った。
    崩落の前・後にわたって、当時の神戸市民の様子を「神戸新聞」の記事で伝えてくれているのが実に面白い。

    また戦前に於ける湊川神社の存在感は、今の時代に生きる私には全然想像出来ない事だ。
    楠木正成、楠公崇拝と言うキーワードで昭和初期の日本が抱えていた空気感を伝えている。

  • 楠公顕彰を検証――いま、楠木正成父子をどう正当に評価すべきか | 文春オンライン
    https://bunshun.jp/articles/-/11866

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    「楠木正成」は政治にいかに利用されたか? 戦前、「玉砕」も「特攻」も天皇のための死を美化する「楠公精神」から派生した。学者も作家もこぞって楠木正成を称揚した経緯を検証する。
    http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309227573/

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著者プロフィール

1954年、富山県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、滋賀大学教授。著書に、『極北の迷宮』、『唯美主義とジャパニズム』(名古屋大学出版会)、『鳥居』(河出書房新社)など。

「2019年 『国家はいかに「楠木正成」を作ったのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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