「死ぬ自由」という名の救い----ネット心中と精神科医

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309243702

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    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/42349

  • 言ってることはわかるし、だいたいそうだと思うけど感情的すぎる。
    まるで正義みたい。

    この人とつながるような自傷系の人は、赤の他人にメールを出せる人で、出さなきゃやっていけないような人で、それはつまり自傷系でも限られたタイプの人だ。
    当たりの医者や支援者とつながれた人や、人とつながれない人は本を読んだだけの相手にメールなんかださない。
    そういう偏りがあることをわかった上で書いているならいいんだけど、そのようには感じられない。
    自分の「知っている」(本当に理解できているかは別として)世界だけがすべてだと思っているように見える。

    精神科医=無神経なカネの亡者・薬=無気力化・体をきたえればどうにかなる のような単純化されすぎた世界観が嫌だ。
    これでは本当に(適量の)薬や(適切な)治療が必要な人を病院から遠ざけてしまう。
    ダメな医者はいくらでもいるからダメそうな医者を信じなくていいってことを言うのと、医者なんかダメだ近寄るなって言うのは全然違う。
    「バカな精神科医」の書いたものと同じくらい、この本が害になる人もいる。

    親に対する集団自殺対策にいたってはまったく共感できない。
    そんなタイプの親にネットまで見張られたらもう死ぬしかないじゃん。

    「逃げろ」とか「(頭を使わなくてすむくらい)体を使え」とか「つながれ」っていう基本はいいんだけど。

  • 自殺がいいことなわけはないけど、精神科も必要でしょう。

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著者プロフィール

今一生(こん・いっしょう)
1965年、群馬県生まれ。千葉県立木更津高校卒。早稲田大学第一文学部除籍。コピーライターを経て、25歳の時(1990年)からライター・編集者。子ども虐待を主なテーマに取材・執筆・講演を続ける。著書に『子ども虐待は、なくせる』(日本評論社)、『猫とビートルズ』(共著/金曜日)など多数。編著の『日本一醜い親への手紙』シリーズは、累計30万部を突破。2018-2022年、虐待サバイバーと一緒に『子ども虐待防止策イベント』を全国各地で開催し、YouTubeで公開。大学・高校などからの依頼で社会起業やソーシャルデザインを授業で解説したり、自治体からの依頼で起業事例を市民向けに講義するなど、生きづらい人向けに経済的自立の方法を広める活動も。2023年は、『Childism: Confronting Prejudice Against Children』(エリザベス・ヤング・ブリューエル著)を翻訳中で、視聴者登録26万人超えのYouTubeチャンネル『一月万冊』に出演中。講演・執筆などお仕事の依頼はメールで(conisshow@gmail.com)。

「2023年 『さよなら、子ども虐待』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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