不逞老人

  • 河出書房新社
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309244853

感想・レビュー・書評

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  • すでに『期待と回想』で知っていたとしても、それでもなお「書く」ではなく「口述する」鶴見俊輔のその言葉はあたたかく力強いと、その強度に唸らされる。まだこの鶴見と黒川創について深く知ったとは言いがたいので、この本の真価を汲み取れたとも思えない。だが、トラウマ的な幼少期(いまなら「毒親育ち」だろうか)を経て不良になったと自負し、それが「ぶりっ子」「鼻持ちならない」的な悪臭を漂わせないのもこの思想家の稀有な魅力なのだろうなとも思う。黒川創はまさにそうした「稀有な魅力」を引き出しうるインタビュアーだったのだろう、と

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著者プロフィール

922−2015年。哲学者。1942年、ハーヴァード大学哲学科卒。46年、丸山眞男らと「思想の科学」を創刊。65年、小田実らとベ平連を結成。2004年、大江健三郎らと「九条の会」呼びかけ人となる。著書に『アメリカ哲学』『限界芸術論』『アメノウズメ伝』などのほか、エッセイ、共著など多数。『鶴見俊輔集』全17巻もある。

「2022年 『期待と回想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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