エロティック・ジャポン

  • 河出書房新社
3.50
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本棚登録 : 312
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309245348

作品紹介・あらすじ

"日本のエロティック・カルチャー"は世界からどう見られているのか?気鋭のフランス人女性ジャーナリストが論じる、あまりに奇妙で、あまりに豊饒な日本のエロス的イメージ。現代アートや浮世絵、風俗雑誌など、約300点にのぼる図版を収録。

感想・レビュー・書評

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  • フランスで出版された本の翻訳本だ。フランス人が日本のエロ文化をどのように理解しているかがよくわかる。
    翻訳に際して割愛・修正した部分も多いと訳者あとがきで書いてある。割愛した部分も後編として翻訳して欲しいものだ。

  • 山下智博つながり

  • 著者はフランス人だって言うのによくここまで調べたなと思わずにはいられない力作。細かい部分は色々と突っ込みがあるが、それでもこの人の努力には素直に感心せずにはいられない。すごいの一言であるw

  • フランス人から見た日本のエロ文化に関する本です。
    かなり濃いです。
    拾っているネタが、風俗、アニメ、コスプレ、ギャル、やおい、田亀源五郎などなど、大体のカテゴリを網羅しています。
    MALICE MIZERのmanaの話が出てきたり、会田誠のエロ絵や、駕籠真太郎のイラスト、鳥肌実にエロゲやエロアニメまで出てきたかと思えば、平安時代や神代の話まで結びつけたり。
    オナホやディルドも出てくるし、ラブドールにも言及しているし、更にはOLの膝枕クッションまで紹介しているのもすごいです。
    視点が違うのもあってなかなかおもしろかったです。
    が、結構間違いもあったりして、ほんとに知ってるのかなっていう疑問が幾つか。
    ゴジラは鼻から放射能光線を出す(口から出します)、快楽天は12~17歳の青少年のための本(一応成年コミックです。)、セーラームーンは月から来たプリンセス(確か転生だったはず)という文章上の間違いや、エロビデオの広告として表示されていた画像がエロゲの画像だったり(侍ジュピターや刃鳴散らすの広告が掲載されてた)する画像とキャプションの間違いもそこそこありましたね。
    翻訳ミスなのか本人が勘違いしているのかはわかりませんが。
    あとがきによれば、キャプテンハーロックやドラゴンボールをフランスに紹介した人なんだとか。
    そしてキャプテンハーロックが初恋の人っていう、本物のオタクの模様です。
    更にアニメから切り替わってエロにシフトして、SMスナイパーに連載を持っていたというのも面白い。
    突っ込みどころは結構あるけど(あとがきにもそんなコトが書いてある)、新しい発見のある書籍でした。

  • [ 内容 ]
    “日本のエロティック・カルチャー”は世界からどう見られているのか?
    気鋭のフランス人女性ジャーナリストが論じる、あまりに奇妙で、あまりに豊饒な日本のエロス的イメージ。
    現代アートや浮世絵、風俗雑誌など、約300点にのぼる図版を収録。

    [ 目次 ]
    第1章 パンティ愛
    第2章 恥の文化
    第3章 水と蛸
    第4章 おばけたちの物語
    第5章 暴力
    第6章 お人形
    第7章 異性装と変身
    第8章 男らしさの危機
    第9章 女の子革命
    第10章 セックス産業
    第11章 大人の玩具

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 日本の様々な性現象について、フランス人の視点から考察する本。
    例として挙げられている人名や作品を全部知っていたら、
    日本人としても相当な好き者だろう。
    現代の現象を、日本の歴史的な背景とつなげて分析するその視点は、
    日本の外で育った人ならでは、と言えると思う。
    この本を読んで、谷崎潤一郎や三島由紀夫が何故国際的に最も認知された日本の作家であるか、
    なんとなく想像がつくような気がした。

    ただし、この本の邦訳初版にはいくつか事実誤認もあるようで、図書館から借りた時に傍線が引いてあったので、それに気づいた。

  • 成毛眞の「面白い本」に紹介されていたノンフィクション。フランス女性記者が見た日本の風俗。よくここまで情報を収集し、分析、解釈したなぁと。その執念に脱帽。。。

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著者プロフィール

フランスの著述家、ジャーナリスト、文化人類学者。哲学者の父、文学専門家である母のもと、ブルターニュで生まれ、アフリカで育つ。  
10代の頃からすでに、日本のアニメや三島由紀夫、川端康成などに心酔していたという。17歳でパリに戻り、リセおよび高等教育機関を卒業。90年代からジャーナリストとして若者向け雑誌『NOVA』や『Technikart』などで活躍。また、日本アニメの紹介者として『ドラゴンボール』や『キャプテンハーロック』などのビデオ解説を手がけていたため、フランスでは日本のアニメに最も詳しい専門家の一人として名高い。
アニメをはじめ、日本のサブカルチャー全般にも造詣が深い。『エロティック・ジャポン』の出版により、2010年にはフランス政府から日本研究のエキスパートして認められ、京都のヴィラ九条山のレジデントとして選出される。日本滞在中は日本のや恋愛文化などを対象に研究活動を行っている。
既訳の著作に、『エロティック・ジャポン』(二〇一〇年、河出書房新社)ほか。

「2018年 『愛の日本史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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