じぶんで考えじぶんで話せるこどもを育てる哲学レッスン 増補版

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309249988

感想・レビュー・書評

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  • 哲学対話がいかに大切で必要不可欠か、明らかに腹落ちした。
    いまの学校が学校として存続していくためには哲学対話的な学習を多く取り入れていかなくてはならない。一方的なチョークアンドトークはもやはオワコン。本当にオワコン。そして教師も昔からの教師では誰もついてこない。親の次に1番子供に近いということは大きな財産でそこにこそ教育の可能性が含まれている。
    国語も算数も社会も理科も体育も音楽も図工も全てにおいてより哲学対話的な学習が求められる。
    自分にそれができるか?やらなければならない。
    今できる範囲でやれることをやろう。
    そしてやった後に効果をしっかりと評価して見極めて少しずつでもひろめていく。
    批判的、創造的、ケア的思考を日頃から意識して生活していこう。まずはそこから。

  • こども哲学の活動に参加したい!実践したい!と読むたびに思います。大人も子どもも哲学対話できる「安心」のある場所がある社会に。

  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC0581470X

  • 現在の社会で必要な能力とは、思考力とコミュニケーション力、特に対話する力や議論する力。

    哲学とは真理の探究。
    考えるとは、一見すると独立して無関係に思われるふたつ以上のものに関係性をつけること、あるいは、関係性を見つけることに他ならない。
    哲学とは、色々な経験を何とか結び合わせようとする思考そのもの。
    哲学対話では、人と同じ正解でなく、人とは違った考え方が求められる。

    現在コミュニケーション能力が求められている理由は、人々を権威によって統制することができず、人々をまとめるためにも、理由に基づいた説明と説得が必要になったためと考えられる。
    つまり、コミュニケーション能力とは、権威関係が通用しない社会においても人々を結集させることのできる人間交流の力。

    関係のなかった人と関係を作り上げていく。
    この能力が現代社会に求められているコミュニケーション能力。

    実践的な話もあり、日々の話し合いにも取り入れることができそうだ。

  • これからの時代、課題を自ら見つけ、考え、話す力が欠かせません。この本は、哲学対話という手法を使って、学校や家庭でそうした力を身につける方法を、丁寧に解説する一冊です。「じぶんで考え、じぶんで話せる」を目指しましょう。

  • 前半は為になったしこども哲学、やってみたくなった。
    後半は本格的に実践したい人向けだった。教育者の立場になったらまた勉強したい。

  • タイトルが惹かれすぎる。やり方なども具体的に書かれてあって、やってみたい人の参考にもなりそう。場がほしい‥

  • 子どもに自分の意見を話せる様になって欲しいとおもっていたが、先に必要なのは人の意見に耳を傾けること。意見が違う事は悪いこと、批判すべきことではない。まずはしっかり人の意見を聞く。その次に自分の頭で考えて、言葉を使って伝えられるように。
    家庭ではどんな意見でも安心して話せる環境、雰囲気作りが大切。そして、問いを立てる、質問力も大切。「本当にそうなの?」「なぜなのか?」と常識を疑う。
    Eテレの『Q~こどものための哲学』を子供と一緒に見ようと思う。

  • 星2なのは低評価ではなく、自分が読者の対象ではなさそうだったから。

    哲学対話、息子の学校で取り入れてくれていたら良いなぁ。

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著者プロフィール

立教大学文学部教授。NPO法人 アーダコーダ副理事。
専門は、心の哲学・現象学・倫理学・応用倫理学。社会が内包する問題に哲学的見地から切り込む。
著書に『メルロ=ポンティの意味論』(2000年)、『道徳を問いなおす』(2011年)、『境界の現象学』(2014年)こども哲学についての著者に、『「こども哲学」で対話力と思考力を育てる』河出書房新社、『じぶんで考えじぶんで話せるこどもを育てる哲学レッスン』 河出書房新社、『問う方法・考える方法 「探究型の学習」のために』ちくまプリマー新書、『対話ではじめるこどもの哲学 道徳ってなに?』全4巻 童心社、共著『子どもの哲学 考えることをはじめた君へ』 毎日新聞出版など多数。

「2023年 『こどもたちが考え、話し合うための絵本ガイドブック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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