カフカの「城」他三篇

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 78
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309275758

感想・レビュー・書評

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  • ◆カフカ「城」/ 漱石「こころ」より“先生と私” / ポー「盗まれた手紙」/ ドストエフスキー「鰐」◆黒と白の使い方が幻想的。黒は闇を思わせ、白は眩しくてハレーションを起こしているよう。煩雑な枝葉が意図的に削ぎ取られ、闇の中で物語の樹液(エッセンス)をひとしずく、口に含むような読了感。活字に埋もれていた言葉が、夢の中で聴く台詞のように官能的に蘇る。◆ポー「盗まれた手紙」の最後の言葉が、この本を象徴しているように思われた。“暗闇で 見えるものが ある / 考えて みたまえ 僕たちは 祈るとき 何故 / 目を つむるのだ”

  • 2015-4-10

  • 2017/3/18購入
    2018/9/28読了

  • 絵才かあるというのは羨ましい。文学作品を見事に、ビジュアル化する。しかし、その前にしっかりと読み取る力も要求されるはずだ。

  • カフカ、ドストエフスキー、ポー、漱石の小説をたったの16ページで漫画化、というと一体どんなにクレイジーでエキセントリックな作品になってるのかと楽しみに読んだものの、実際にはぶっとんだ要素もない、非常に真っ当で丁寧なイラスト付きの抄訳だった。エッセンスを抽出したストーリーの立て方に作者の原作への理解度の高さを感じる一方で、飛躍も変形も特にない優等生ぶりには国語のテストの答案のようなつまらなさもある。リトグラフか何かのような独特な質感を思わせる画風はかっこいい。ただ絵柄そのものはよくある女性作家のそれだったりして、表紙の艶っぽく不穏なイラストとカラーリングから期待した鮮烈な印象というのはなかった。BDみたいな高級感とアーティスティックな雰囲気を漂わせた装丁は素敵で、所有欲は結構満たしてくれる。

  • カフカの「城」、漱石の「こころ」、 ポー「盗まれた手紙」、ドストエフスキー「鰐」の4篇をコミック化。
    本屋をうろうろしていると出会っちゃうんだなぁ…他三篇の中に漱石のこころが入ってるんだもの。あらすじをまとめるのではなく、世界観を表現している感じで、作品の手触りが伝わってくる(「こころ」以外は読んだことがないので、想像だけど)。画の質感が好きだなぁ。

  • カフカ、ドストエフスキー、漱石、ポーの小説を、各16ページで奇跡のコミック化! 柴田元幸、椹木野衣、柴崎友香氏絶賛、世界の名作がまったく新たに甦る驚愕のマンガ体験!

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著者プロフィール

東京都生まれ。水で描き、そこに墨を落とし、細かいところは爪楊枝、割り箸などを使い漫画を描く。作品に『夜のほどろ』『祈りと署名』『夜よる傍に』『耳は忘れない』『カフカの「城」他三篇』『ハルはめぐりて』『報いは報い、罰は罰』。

「2018年 『シンデレラのねずみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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