- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309293028
感想・レビュー・書評
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漫画化。
農業革命の話がメイン。
後半のジェンダーの話のまとめがよかった。
世界はゆっくりとかわる。その物語の渦中のどこにいるかの視点で生きよと。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000056329
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農業革命がもたらした、人間社会の変化がわかりました。
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人類の文明は虚構を信じる事で進化したが、弊害もあった。
どの虚構をどれだけの人に信じさせるかによって、未来を変えられる。 -
イラストがオシャレで可愛い。いかにして人種差別/男女差別が作られてきたか、社会的な構造に影響してきたかという部分を理論的に説明している。なんとなく学校や本でのざっくりとした歴史的人種差別(ジム・クロウ法やアパルトヘイト撤廃のくだり)については学んできたつもり、だった。実際は何十年ものの時間と共に偏見、経済的な負の連鎖、そしてそれを正当化する人々と文言が奴隷解放後も何百年も尾を引く結果を形作っていたのだ。
人種差別はいけない。多くの人がこれに賛同するはずだが、その"中身"をしっかり学ぶかそうでないかでその重みはずっしりとのしかかってくる。 -
農業革命の話。マンガはわかりやすいが、内容が深いので子ども向けではありません。大人が読むのであれば、原著を読んだ方がよい。
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まずは人類が食料の安定供給を望み、始めた農耕が、人類を穀物の奴隷にしたという話。
確かにそのような側面が有るのだろうが、農耕により人口が急増し、強大な力を人類は得た。それに沿い、権力者や強大な国家も生まれ、より多くの食料生産が必要となり…というループに支配されている状況。これはもう永遠に続いていくのだろうか。そう考えるとあまり楽しいものではない。地球人口はまだまだ増え、食料を増産し、環境は悪化し…うーん?
そして人種とジェンダーの差とは何かという話。
人種差別の歴史も詳しく書かれている。しかし現代の日本においてさえ、人種(とりわけ同じアジア人同士)差別が横行している。そういう人間に限って欧米白人種の意見を有難がる傾向も見られるので始末が悪い。
ジェンダーの差別。どこの国でもほんの数十年前まで、女性が虐げられていた状況。欧州では軍隊の指揮官は皆軍人経験のない貴族。では、そういう将校にも貴族の女性がならなかったのはなぜか。面白い視点だが、私としてはその後に書かれている生殖の効率的増殖を理由とした男女の役割別進化、みたいな考えがしっくりくる。
人類で殆どの文化圏・地域・人種で男性優位の社会が作られる必然性は何か?動物社会ではオスが大きく力強くても、メスが群れの主導権を握っている社会が有る(アフリカゾウやボノボ)らしい、そう考えると不思議ではある。
次回はフィクションスリーによる人類の統一物語。(バッドエンドか?)
スリーはお金・宗教・帝国=戦争なのか?更に楽しみな続編となる。 -
「サピエンス全史」を漫画で表現。全編大きなコマ割りと、簡潔なセリフながら、エッセンスが抽出されているので、見た目以上の読み応えがある。上下巻通読はできないけど興味ある人(特に中学生以下の読者)にとっては格好の一冊。絵だけにレトリックや皮肉がより伝わってくる点が、書籍版とは異なる印象だった。
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文章の時の方が、理解しやすかった。物語は、漫画にすると、分かり易い場合が多いが、そうではないと、難解になるのかも。それとも漫画化上の問題か?