- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309400631
作品紹介・あらすじ
不吉な運命の神――毒薬をめぐる様々なエピソードを収集した本書は、“いわば毒のモチーフを縦糸として織り出した、一枚の文化史的タペストリー”であり、また、犯罪の芸術・毒殺を集成した異色エッセイ集である。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
古代から現代までの毒薬、毒殺について書かれている。毒を用いる事件では犯人は女性が多いとか。単純に読み物として面白い。
-
毒殺エッセイ。
毒をモチーフにした文化史といえなくもないが、当然編年体ではない。
今となるともっと刺激的な本があるが、当時は非常に刺激的な本であった。 -
主に中世の毒や毒殺などに関するエッセイ集です。古い本なので現代とは違う話も出てきたりしますが、そのへんは時代背景を考えて読むべきですね。
毒物の機序についても書かれていますが、それよりも毒殺事件に至る話やその後の事件とかの話が面白いです。
…ま、だいたい痴情のもつれですが。
古めの本(読んだものは1993年の18刷)なので、言い回しや文字が読みにくいですね。慣れているのでまだマシですが、最近の本に慣れているときついですね。
とりあえず面白いです。 -
作者が言うように「毒」は不思議な魅力を持っていると感じる本。
こうして読んでいると西洋の歴史には、こんなにも毒殺や毒についての研究が古くから行われていたことに驚きました。
また、有名な毒殺事件も紹介されていて、興味深いです。
ただ、生活では役に立ちません。 -
本棚を整理しようとして、再読しようと残した本。読みだすと、一瞬にして世の中のダークサイドに足を踏み入れることになる。真偽も気になるが、よくもこれだけのネタを掘り出せるものかと感心してしまった。
-
古代人は知っていた/血みどろのロオマ宮廷/マンドラゴラの幻想/ボルジア家の天才/聖バルテミイの夜/ふしぎな解毒剤/ブランヴィリエ侯爵夫人/黒ミサと毒薬/毒草園から近代化学へ/砒素に関する学者の論争/さまざまな毒殺事件/巧妙な医者の犯罪/集団殺戮の時代
-
毒薬と使い手あれこれ。
澁澤氏の手にかかれば毒物も毒殺犯も気高く感じてしまう不思議…。