baxさんの感想
2014年11月7日
[ 内容 ] 戦火に揺れる激動の1930年代に流行し、いまも日中両国民に愛唱される名歌謡曲が秘めるミステリアスな謎と悲劇の運命とは? 李香蘭〈山口淑子〉など一世を風靡した歌手たち関係者や、文献資料の綿密な調査から明らかにされる作詞者と作曲家の真実…。 それは日中関係史の再発見であり、現代中国の暗部を照らす鏡でもあった。 8年の歳月をかけた傑作ドキュメント。 [ 目次 ] 第1章 帰ってきた「亡国の歌」 第2章 戦争とともに歩んだ歌手 第3章 上海誰と見る青い月 第4章 我家は東北夢の国際スター 第5章 よき運命常には有らじ 第6章 謎を解く第一報来る 第7章 孤児・小紅から歌姫・周〓@59F3 第8章 風雲渦巻く上海映画界 第9章 明星歌手の運命の岐路 第10章 左派対芸術派の谷間 第11章 愛国的作曲家・劉雪庵の回答 第12章 流行の全盛期襲う苦難 第13章 上海の空に永遠なれ金の笛 第14章 三たび甦る銀河の旅路 エピローグ 1987年上海・北京 [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
福岡県生まれ。北京・邦字紙『東亜新報』の記者などを経て作家に。著作に『夜よシンバルをうち鳴らせ』(福武文庫)、『闇のカーニバル─スパイ・ミステリィへの招待』(日本推理作家協会賞、双葉文庫)、『北京飯店旧館にて』(読売文学賞、講談社現代文庫)他多数。『拉致─知られざる金大中事件』(新潮文庫)は映画「KT」の原作。2012年春、神奈川近代文学館で「中薗英助展」開催。 「2012年 『何日君再来物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」