- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309418063
感想・レビュー・書評
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図書館より。
力及ばずしてたおれることを辞さないが
力を尽くさずして挫けることを拒否する詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
表紙とタイトルに惹かれ・・著者を見ると落合恵子さん。 コラムやエッセイは好きだけど長編は初めて。
あ~、介護の話かぁ、リアル世代としてはちょっと・・と、少し読んでは放置、だったけれど、読み通すぞの信念ですすめていくとやっぱり、落合さんらしい心のひだの表現がすんなりと入ってきて、あとは一気に読めた。
途中、「あのひと」が出てきたりいろんな女友達が登場する。
みなさん、理知的だし、なんというか、ちゃんと、生きているひとたち、って感じがした。 「いい加減」でおいておかないんだな~。
それは絵本のお店を開いている方のやさしい目線。 -
シングルマザーの母親は、上手く娘を育てたなあ~と思いました。
母親と娘のベッタリ感が、お金のある人の介護が、私にはちょっと。
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書店で表紙だけを見て、図書館で借りた。私が「こんな感じかな?」と予想していた話と内容が全然違くて、20代の私にはまだ考えられない親の介護を経験している女性が主人公の話だった。読み始めて、80ページで断念。
もう少し大きくなったら、「あぁ…こういう気持ち、わかる」と思えるのかもしれない…。 -
シングルマザーの家庭で育った著者が、自分の母親を看取るまでの7年間の記録。
どこまでが創作でどこからが事実なのかわからないけれど、それはどうでもいいことで、それよりも著者の他者への視点の鋭さと思いやりの深さに心を打たれた。本人はそれを当然のこととしているのだろうけれど、他者を尊重しつつ自分にも嘘をつかない姿勢は、彼女の人生観が反映されているように思えた。
静かに落ち着いて、常に理知的に振る舞いながらも、自分の中の感覚や感情を大切にしてきた人の文章。凛とした背筋をまっすぐに伸ばした文章で、とても好ましく感じた。