メグレたてつく (河出文庫 シ 2-10)

  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309462110

作品紹介・あらすじ

ある日の深夜、メグレの自宅に若い娘から電話がかかってくる。地方からパリに出てきたが、友人とはぐれ、金もなく、困り果てているというので、メグレはホテルを紹介してやる。ところが翌朝、彼は警視総監から叱責を受ける。メグレが若い娘を誘惑して酒を飲ませホテルに連れこんだというのだ。彼を陥れようとする罠の背景を探ろうと、メグレは捜査を開始するが…。

感想・レビュー・書評

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  • 定年まであと数年のメグレを襲うスキャンダルの罠。政府の高官による圧力にもめげず事件の真相に迫っていくメグレの姿はいつもとはちょっと違う感じ。

  • 罠にかかり早期引退を迫られたメグレ警部が、濡れ衣を晴らすべく奮闘する。
    メグレが陥れられた理由、その過程など、さりげなく提示されていて、最後にぴたりと形に収まるプロットは見事。過不足なく事件が描かれている感じ。
    そしてやはりメグレは格好いいなぁと思わせる作りになっている。
    部下たちとの絆と言い、自分の納得できない上からの命令に唯々諾々と従わないところと言い、捜査対象者たちとのやり取りと言い、さほど長くない本文の中で存分に堪能できた。

  • 深夜メグレの家に若い娘から電話がかかってくる。地方からパリに出て来たが、友人も金もなく困っているという。メグレはホテルを紹介するが、このことから窮地に追いこまれる。メグレに仕組まれた罠とは……。

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著者プロフィール

1903年、ベルギー、リエージュ生まれ。中学中退後、転職を繰り返し、『リエージュ新聞』の記者となる。1921年に処女作“Au Pont des Arches” を発表。パリへ移住後、幾つものペンネームを使い分けながら数多くの小説を執筆。メグレ警視シリーズは絶大な人気を
誇り、長編だけでも70作以上書かれている。66年、アメリカ探偵作家クラブ巨匠賞を受賞。1989年死去。

「2024年 『ロニョン刑事とネズミ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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