[ウィジェット]と[ワジェット]とボフ (河出文庫)

  • 河出書房新社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309463469

感想・レビュー・書評

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  • 6篇収録の中短篇集。平凡な人間の日常と<すこし・ふしぎ>が出逢うひとコマを丁寧に描き、しみじみとした味わいが深く余韻を残す。
    お気に入りは表題作と「帰り道」「必要」

  •  最高の短編集でした!
     わりといろいろな長さの、いろいろな手触りの話が六本収録されています。わたしが好きなのは中篇寄りの二作品、「必要」と、表題作「[ウィジェット]と[ワジェット]とボフ」。どちらも、人は変わり続けながら生きなければならないというスタージョンの信条(なんだと思う)が基盤になっていて、実にポジティブないい読後感です。帯にも「生きることは変わること。孤高の天才作家の魂の声を聴け。」とある。あとは哲学的かつ心象風景的な「解除反応」もおもしろかったな。
     『輝く断片』が一種のトラウマになっているのでびくびくしていたけれど、読んで本当によかった。文庫落ちしていた『輝く断片』も買ってきたので再読しよう。やっぱりびくつくけれど。

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著者プロフィール

シオドア・スタージョン(Theodore Sturgeon):1918年ニューヨーク生まれ。1950年に、第一長篇である本書を刊行。『人間以上』(1953年)で国際幻想文学大賞受賞。短篇「時間のかかる彫刻」(1970年)はヒューゴー、ネビュラ両賞に輝いた。1985年没。

「2023年 『夢みる宝石』 で使われていた紹介文から引用しています。」

シオドア・スタージョンの作品

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