居心地の悪い部屋 (河出文庫 キ 4-1)

  • 河出書房新社
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感想 : 65
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309464152

感想・レビュー・書評

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  • 「あざ」アンナ・カヴァン
    「ささやき」レイ・ヴクサヴイッチの2作が好みの怖さだった

  • ちょっと自分には難解な作品が多かったけどそれで良いのだと思う。
    背景説明も種明かしもないから意味がわからなくて当然かもしれないけど、だからこそモヤモヤして「なにこの作品...」となる。

    個人的に好きな作品は「ささやき」と「ケーキ」

    「ささやき」はこの作品集の中ではわかりやすい部類のお話で、オチが怖っ!!!と言っちゃうくらいシンプルに怖かった。結局だれ??

    「ケーキ」は情景が頭に浮かんで笑ってしまった。いや、犬猫のこと気にせずケーキ食べたらええやん。にしてもずーっとおんなじこと言うてるな。多分病んではるんやろなぁ〜、なんて思いながら読み進めた。動物好きな自分からしたら、四六時中犬猫に見つめられてたらめちゃくちゃ嬉しいし一緒にケーキ食べようって誘うと思う。

  • 訳者の確かな手腕と選定眼を感じさせる素敵な一冊。
    文庫版とハードカバー版で一話ずつ収録作品が違い、どちらも楽しめた。

  • 編訳者あとがきにも、ある通り「電車を一本乗り違えただけなのに、もう二度と元の世界に帰れないような気がする」
    不安な気持ちにさせてくれて、何処に気持ちを落ち着かせてよいのか、分からなくなるのが素敵。
    気持ち悪い事は喜びだな。

  • 岸本さん編者なんて、そりゃ居心地最悪だよ。

  • ひとつの話を読み終わるたび、ため息とともに頭を抱えた。
    とても奇妙な短編集。
    前半が特に印象深かった。

  • うずっとする怖さ、不条理が私好み。これらの作家の他の作品も読みたくなった「へべはジャリを殺す」「あざ」「来訪者」 90

  • 居心地が良い本だった

    当たり前と信じていたものを失い
    苦しかった時期、
    何時間も新幹線に乗っていて
    このままどこにも着かずに乗り続けたいと
    心底、心底願ったことがある

    それを叶えてくれる一冊だった

    なんで?の追求を諦めて
    受け入れるでもなく
    ただ一緒に居座る
    それは、なんのためにもならないかも
    しれないのに、ただ読み進めて完了させる

    繊細だとか、ポジティブだとか、不安だとか、
    孤独だとか、理想だとか、
    そうじゃなくて
    そうじゃなくって
    愛なんだよ
    わからなくてもいい
    ただ私に愛させろ

  • 想像していた"居心地の悪さ"とは違っており、個人的には期待外れ。意味不明な要素が多く、人を選ぶ作品。一話読んでみて面白いと思えるかどうか。

  • 読んだことのないタイプの海外小説ばかりで、夜中に妙な気持ちになりながら読みました。星新一や筒井康隆とは違った不気味な小説ばかりで、いずれの内容も夢に出てきそうでした。面白かったです。

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著者プロフィール

1966年生まれ。現代アメリカを代表する作家の一人。ブラウン大学文芸科教授。邦訳に、『遁走状態』(新潮クレスト・ブックス)などがある。

「2015年 『居心地の悪い部屋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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