有罪者: 無神学大全 (河出文庫 ハ 4-4)

  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (508ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309464572

感想・レビュー・書評

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  • 訳註が豊富。
    バタイユの不可能性への欲求は超わかる。
    彼の立つ地点は始まりから言語の限界、知の限界、論理的思考や生産性、効率的世界に対する無信仰的宗教体験の肯定で持ってフルスロットルのアフォリズムの形式で語られる。
    暗澹とした夜の中で走る雷鳴や光の一閃に惹かれながらも、脅かされる。個体としての自分を放棄するその恍惚的な一瞬間は、フロイト後年の物議を醸した死の欲動理論とも合い通じる。
    常日頃から安心していたくない自分としても、バタイユの思考は本著を読了するとわりかし理解共感を深めることができた。

  • 自分の訳に酔ってるような翻訳が無理だった…バタイユは大好きなのに…

  • 『無神学大全』の1冊。
    多くの断章を重ねて行く様子は、内容は全く違うものの、ヴェイユの『重力と恩寵』を読んでいる時のような感覚。膨大な訳注にも圧倒された(しかしここまで訳注が多いなら、もうちょっと本文級数を上げてくれないか……目が疲れる……)。

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著者プロフィール

1987-1962。フランスの思想家、作家。世紀を超えて今も各分野に影響を与え続けている。『エロティシズム』『眼球譚』など著作多数。

「2022年 『内的体験 無神学大全』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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