最前線に立つ研究者15人の白熱!講義 生きものは不思議 (14歳の世渡り術)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309617480

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で目についたので何気に借りてみた。
    面白かったが、学童向けであった。うっすい。
    読んだ後、貼っつけリンクを取得しようとすると

    ”最前線に立つ研究者15人の白熱!講義 生きものは不思議 (14歳の世渡り術)”

    なんか、”14歳の世渡り術”て、
    世渡りてなんぞや、とふと思った。
    その筋の有名研究者が揃っていて、とてもゴージャスなラインナップ。私もよく論文や書籍で読んでいる著者ばかり。低年齢層向けまとめ方の参考になった。

    14歳と書かれているとはいえ、読書慣れした人なら、小学低学年から余裕で読めるレベルだと思う。フォントサイズも大きいので、自然科学の本を読んでみたいという、遥かに高い年齢層にも良し。そして、普段この分野の文献を読んでいる人は、子供向けの発表をするときの参考になる。
    研究者の研究活動や生活、研究を始めたきっかけや、さっくりとした過程などもちらほら書かれていて、研究者を目指す学童が将来の方向性を考える足しになったり、全く考えたこともなかった学童が考える契機にしようというような、ある意味勧誘系書籍か。

    川瀬裕司 (魚類生態学)
    アマミホシゾラフグのミステリーサークルディスプレイ
    ロバート・ジェンキンズ(古生物学/地球生物学)
    海棲大型脊椎動物の遺骸を利用する生物
    川上和人(鳥類学)
    西之島 鳥類から始まる生態系
    渡辺佑基(海洋生物学)
    バイオロギングデータ、ヒラシュモクザメ・バイカルアザラシ
    池田 譲(頭足類)
    イカとタコ
    遠藤 寿(環境科学・生物海洋学)
    植物プランクトン、珪藻とハプト藻
    服部裕子(比較認知科学)
    チンパンジーを対象に音楽の起源を探る
    幸田正典(生態学)
    魚類頭足類甲殻類の鏡像自己認知研究
    竹内 剛(昆虫行動生態学保全生物学)
    ゼフィルス、キアゲハ。チョウの汎求愛説
    千葉 聡(進化生物学)
    カタツムリ・マイマイカブリ
    岡西政典(分類学者)
    クモヒトデ
    田島木綿子(海獣学)
    ストランディング、海洋プラスチック汚染
    村山 司(海獣学)
    イルカの知性
    三上 修(鳥類学)
    スズメの生態
    山本真也(人類進化論研究)
    ニホンザル・チンパンジー・ボノボ・ウ

  • 若者向けの、研究者の仕事紹介。
    むしろ大人になった方が興味深句よめるだろうな、とは思う。若いときに天職に巡り会えるのは難しく、奇跡的だ。

  • 「身近なスズメ、チョウ、アザラシ、霊長類から新種の生物、深海の鯨骨生物群集まで…「もっと知りたい」をエネルギーに飛び回る15人が、奇想天外な日常と研究の魅力を綴ったアンソロジー。」

    もくじ:
    はじめに 
    ◆Chapter1:にわかに信じがたいけれど…。
    ・海底にミステリーサークルをつくるフグの謎……川瀬裕司(千葉県立中央博物館分館 海の博物館主任上席研究員)
    ・「骨」までしゃぶり尽くして紡がれる命……ロバート・ジェンキンズ(古生物学者/地球生物学者)
    ・西之島の不毛の大地に、いつか花咲き鳥が舞う……川上和人(鳥類学者/森林総合研究所)
    ◆Chapter2:すべては生き残るために
    ・奇妙な泳ぎ方には意味がある……渡辺佑基(海洋生物学者)
    ・イカ・タコ・アドベンチャー……池田 譲(琉球大学教授)
    ・小さな植物プランクトンの大いなる可能性……遠藤 寿(京都大学准教授)
    ◆Chapter3:どんな風に、世界を捉えているんだろう?
    ・チンパンジーに音楽の起源を探る……服部裕子(京都大学ヒト行動進化研究センター)
    ・魚も鏡の姿を自分とわかる……幸田正典(大阪公立大学)
    ・チョウはどのように相手を見ているのか?……竹内 剛(大阪公立大学研究員)
    ◆Chapter4:生態が謎すぎます…。
    ・サムライ・スネイルの作法……千葉 聡(進化生物学者)
    ・新種発見の旅……岡西政典(分類学者)
    ・海に棲む哺乳類の不思議や魅力、そして紡ぐメッセージ……田島木綿子(海獣学者/国立科学博物館)
    ◆Chapter5:ヒトのことも、見えてくる
    ・イルカは賢いか……村山 司(東海大学海洋学部教授)
    ・日常にある灯……三上 修(鳥類学者)
    ・「ヒトとは何か」を探る動物研究……山本真也(京都大学高等研究院准教授)
    Spin-off コラム
     Q1:研究テーマとしている生きもの以外で、一番気になる生きものは何ですか? 
     Q2:生きものの研究をしたことで、人間を見る目や付き合い方は変わりましたか?
     Q3:研究の合間の気分転換は何をしていますか?

  • 3月22日新着図書:【イカ・タコ、フグ、チョウ、カタツムリ、鳥などの研究者15人の話。研究や論文の舞台裏を読むことができます。】
    タイトル:生きものは不思議 : 最前線に立つ研究者15人の白熱!講義
    請求記号:460:Ka
    URL:https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28209381

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著者プロフィール

琉球大学 理学部 海洋自然科学科 生物系 教授。頭足類(イカ・タコ)が知性を持つに至った謎を、社会性とコミュニケーションに注目して長期飼育観察をベースに行動学的アプローチにより研究。
趣味は読書と散歩。

「2022年 『動物の体色がわかる図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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