- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309631301
感想・レビュー・書評
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p.108
とっさに使う回路の初期設定が男女で違うのである。
何かことが起こったとき、男性の多くは「遠くを見る」と「問題点を指摘する」を選び、女性の多くは「近くを見る」と「共感する」を選ぶ。
なぜなら、動物は、脳が不安や危険などのストレスを感じた時、数ある脳神経回路の中から、「生存可能性を上げる」ものをとっさに使うように初期設定されているからだ。
p.109
ストレスの解消法も真逆。
女性はおしゃべり。
男性は沈黙。
p.147
この世には、「抽象化」を面白がる脳と、「具象化」を面白がる脳があるようである。
真実が1つの方が気持ちいいという脳と、彩やバリエーションがあった方が嬉しいという脳と。
p.186
しあわせになる。この機能が人間だけにある限り、あらゆる知性で人工知能が人類を超えても、人類の存在意義は揺るがない。AIは、どんなに「頭」がよくてもしょせん、道具にしかすぎない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本農業新聞 - 黒川伊保子さん(脳科学者・エッセイスト) 山の恵みで「母の味」再現
https://www.agrinews.co.jp/p53317.html -
脳科学、人工知能研究者の著者による、脳の仕組みの視点からみる不機嫌の源となるものと、それを踏まえた日常生活で使える対応スキルについて書いてある本。
普段新書はあまり読まないが、何となく興味が湧いて読んでみた。あーそうそう!と頷きながら、こうやって夫婦はすれ違ってイライラしてしまうのか、と納得。子どもに対しても、ついつい5W1Hで会話を始めてしまって小言っぽくなってしまうなぁと反省した。
ただ、最後に「母の悲しみでしか伝えられないこと」というところで、これだけ「叱らずにほめる」「叱るときは冷静に」みたいな傾向が大きいこの時代に、こういう考え方もあっていいんだ、と思えて少し楽になった。そうだよね、何でもかんでもじゃないよね、と。
色々な考えに触れることは、時々ハッとさせられて新たな視点を持てる。いい読書でした。 -
思い を語る人には共感を、
事実 を述べている人には問題解決を。
↑まさしく!
これでいつも夫婦喧嘩になります。
人間関係なんて、言葉ひとつでどうにでもなる。
ことば一つで人生を拓くこともできるし
ことば一つで人間関係を壊し、大切な人の
心さえも壊してしまうこともある。
大人は、他者のためにことばを紡ぐべきだ。
自分の感情を垂れ流しにするのではなく。
↑肝に銘じたい
AIはたいていの人間の想像力や読解力は
軽々と超えてくる。
が、しあわせになる機能は人間だけが
もつ権利。 -
いかに機嫌よく暮らすか。がテーマの私にとってはこの不機嫌のトリセツ!!すごいやん!ってなって読み始めました。
なるほどね…対話術から脳の違いまで納得です。
肘を使う人と手首を使う人のくだりでは思わずペットボトルで飲む仕草をしてしまいました。
めっちゃ、これからもココ注目してしまいそうです。 -
『感想』
〇まず、不機嫌について語っているわけではない。雑多な内容をまとめてある。
〇日本語人の脳(自然界の音を、ことばと同じく、左脳で聴く)と英語人の脳では違いがあり、音声認識を母音でするか子音でするかが異なっているそうだ。だから日本人は英語で1語でまとめられていることを少しの状態変化で何語にも分けたりするのか。
〇人の四肢コントロールには4タイプ(4スタンス理論)あり、タイプに合わせたひじの使い方をしないとうまく運動ができない。 -
タイトルに惑わされないで 読むといい。
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面白かった。男女の脳は違わない、という主張も理解できるけど、違いを認識してすれ違わないようにという筆者の主張は真っ当なものに感じる