料理研究家のくせに「味の素」を使うのですか? (河出新書)

著者 :
  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309631707

感想・レビュー・書評

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  • 家庭料理に味の素を使ったっていいじゃない、というお話。
    僕は家庭料理が生きがいというか、そのかたわらに人生があるような人間であり、家に味の素はない。原材料に、なるべく「アミノ酸等」が入っているものも避けている(ゼロではない)。
    なんで? と考えると答えは出ない。
    味の素に対してはジェネレーションギャップが相当あるらしく、確かに実家では漬物にもりもり味の素をかけていたなあ。
    種田山頭火や太宰治が味の素を使っていたということも作中に残されていて、そこら辺もまた興味深い。
    味の素の何が悪いかというと、もはや「まわりに叩かれるから」とか「使ったら、格が下がったように思われる」というだけのことなのかもしれない。
    これって料理だけのことじゃないよな〜。味の素に少し関心が出てきた。けど使わないかな〜、習慣で。

  • リュウジさんのレシピに載っていたので、初めて味の素とアジシオを買いました。

    昭和30年代、子供だった時代の味の素は恐怖の朝ごはんの元凶でした。
    父親が、「頭が良くなるから」と何もかもに味の素を大量に振りかけ、「さあー食べろ!」と
    白いご飯に大量にかかった味の素がイヤでイヤで大嫌いでした
    いつの間にか食卓から味の素がなくなり。
    自分の家庭では料理には使わずに還暦も過ぎて、
    からの味の素。

    先ずは、たまごかけご飯と納豆ご飯かしら?
    アジシオのお握りかしら?

    ハイミーが味の素と違うことも初めて知りました。

    この年でも、初めましてのドキドキがあるのね~。




  • 私自身は味の素容認派。上手に使えるようになればもっと料理は楽しくなると思うんだが、使おうと思った時にはどの程度使えばいいのかわからなくて何となく使っているのだが、未だコツをつかめていない。味の素を上手に使うのはそんなに簡単ではないということが書かれていたので、ちょっと安心した。これを読んでわかったのは、味の素は昆布だし系の旨味調味料だということ。昆布だしはグルタミン酸、魚や肉のだしはイノシン酸だということ。いろいろな料理に使えるが、おそらく味の素は昆布だしを使う料理には比較的親和性が高くて使いやすく、肉系の料理で味の素を使うのは分量に気をつけなければならないということかと。
    彼の頭の中には味を作るグラフのようなものがあり、甘み、旨味、塩味を組み合わせておいしいを表すグラフを作るのだそう。調味料で味の計算をするということなんでしょうが、これのあるなしが料理関係の職業人としての資質の有無を決めるんじゃないでしょうかね。
    この本の評価として星を少なくしたのは、味の素の科学的議論とその歴史にかなりのページを割いていること。こういう本を出すならそのことに触れないわけにはいかないだろうけど、その科学的理論を読みたい人はあまり多くないのではないだろうか。それから、味の素についてそこまでの科学的な裏付けを彼が書いているとは到底思えないのも理由。この本は、味の素社員とライターは完全に黒子に徹しているので見えてこないだけで、味の素の社員とリュウジ氏とライターの方の合作だろう。自社商品について、このような場で味の素社員が先頭に立つわけにはいかないだろうけど、リュウジ氏の本として出してしまうことで彼が味の素社員の代弁をしているみたいになっている。料理研究家のくせに味の素を使うのですか?と言ってくる人に一矢報いたかったのかもしれませんが、彼がそこまでする必要があったんだろうかと思っちゃうんですよね。そういうことを言ってくる人は放っておけばいい。味の素を使う料理研究家と使わない料理研究家、両方いてもいい。そういう時代なんじゃないの、今は。

  • 読んでいまして、リュウジさんの言葉は信頼に値する、と感じました。
    フラットな見方で味の素を見たうえで、料理にいれるメリットを述べていて論理的合理的です。

    オーガニックや無農薬、無添加‥‥本当に実情を分かって使っている人がどれくらいいるのでしょうね?なぜ添加物が要るのかその辺のことも今度知ってみたいと思いました。

    タイの屋台で山盛りの白い粉をバサッと入れたヌードルの美味しかったこと、思い出しました。

  • 普段リュウジさんのレシピにはお世話になっているので購入。
    味の素は普段から使っているけど、歴史とか、リュウジさんの料理の考え方が見えて面白く読めました。

  • 誤解だらけの味の素。積極的に使ってみたくなった。とりあえず、ひと瓶買って試してみようかな。

  • 味の素やアジシオは適量を使うのが難しいので家にありませんがコンソメと鶏がらスープの素にはお世話になっております。
    不得手な味の素を知るために手に取りました。

    味の素の誕生から現在までの毀誉褒貶の歴史が書かれた第4章では世界の流れも感じ取れました。中華料理店症候群の発端の一通の手紙の内容が読めたのも良かったです。この手紙が世界的なMSG忌避の元なのですね。

    個人的には味の素は使いたい人は使えば良いし、使いたくない人は使わなければ良いと思っています。
    互いの意見を尊重して食事を楽しめる日々が訪れることを願います。

  • 第1章 なぜ味の素を使うのか?/第2章 うま味調味料とは何か?/第3章 うま味調味料の至高の使い方/第4章 うま味調味料の歴史/第5章 MSGは本当に体に悪いのか?/第6章 UMAMIは世界に誇る食文化

  • 味の素を使ってうま味のわかる人間になりたいと思った

  • 味の素単体は持ってないけど、コンソメとか鶏がらスープは普通に使う 味の素に限らずできるだけ薄味で過ごしたいけど中々難しい
    使ってるからと言って特に文句もない
    過剰に反応している人たちは不思議

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著者プロフィール

料理研究家。T V・漫画のレシピ監修や、
食品メーカー、大手スーパーマーケット等との
タイアップによるレシピ開発、講演等を多数手がける。
著書は累計135万部以上。
「今日食べたいものを今日作る!」
をコンセプトに日夜更新する
「簡単・爆速レシピ」が人気を集め、
Twitterフォロワー数は約255万人。
YouTube登録者数は約382万人。
2018年に『やみつきバズレシピ』、
2019年に『バズレシピ 太らないおかず編』が
料理レシピ本大賞[料理部門]
に2年連続入賞など受賞多数。

「2023年 『バズレシピ 番外編 給料日前のお助けごはん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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