図説 ヒエロニムス・ボス: 世紀末の奇想の画家 (ふくろうの本)

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309762159

感想・レビュー・書評

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  • ボスは奇想の画家。シュールの元祖?特に好きなモチーフら、フクロウ(邪悪な世界)、ヒキガエル(好色、邪悪、異教)、魚(キリストでなく、悪と愚行)、風笛(好色)、枯れ木の空洞(死や不毛の世界)、合成体(グリロス)(悪のシンボル、特に頭足人間であったり、獣や魚、植物と人間のグリロスが多い)。

  • ふむ

  •  先日「世界をゆるがしたアート クールベからバンクシーまで、タブーを打ち破った挑戦者たち(スージー・ホッジ著、青幻舎)」を読みシュールレアリスムの走りとしてヒエロニムス・ボスが紹介されていたのが縁で図書館で借りた。
     ヒエロニムス・ボス(1450年頃〜1516年)は今のベルギーに生まれ、レオナルド・ダ・ヴィンチとほぼ同時代を生きた画家、奇妙な絵を描くと思ったら、罪深い人間世界や地獄、最後の審判など世紀末を意識した宗教的主題をボス独自の解釈で描いたとのこと。なるほど。一方レオナルドはルネサンスを代表する写実的かつ科学的な絵を描いている。
     残されている絵画は少ないが、「悦楽の園」に代表される三連祭壇画にボスのなんとも独特な(奇異な!?)世界観が残されている。

  • ボスやっぱいいなぁ
    いろんな解説見て解釈広がってきた気がするおもしろい
    今回の本ではひきがえるとフクロウの意味が印象的だな
    一つ一つに解説がついてる『ミッケ』みたいな感じだから読むのすっごい時間かかる

    細かく解説してくれるけれど、別ページだったり白黒印刷だったりちょこちょこ読みづらかった

  • ボスいい

  • 「ベルギー奇想の系譜」展の復習。ボスの人となりとか作品傾向よりは、個々の作品の仔細な解説と解釈が多い。図版は多いけど、このサイズの本で凝視するのはちと厳しいな。

  • ボスの描いた作品の説明やら時代背景など。
    半分がカラー。

    宗教がらみの解説が多いので時代背景がわかりやすい。

  • 2016年に没後500年を期して回顧展が、生地スヘルトーヘンボスで開催予定とか。絶対に行きたいぞ。

  • 異形礼讃

    河出書房新社のPR
    「15世紀末、忽然と現れた謎の画家ボス。その絵は幻想と異形のものたちに埋め尽くされ、今なお見るものに、衝撃を与え続ける。作品に残された画家の意図を探る、画家ボスへの恰好の案内書。」

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著者プロフィール

岡部 紘三(おかべ こうぞう) 
1941年生まれ。東洋大学名誉教授。東北大学大学院文学研究科美術史学専攻修了。90-91年、ロンドン大学・ウォーバーグ研究所にて研修。著書に『フランドルの祭壇画』(小社、1997年)、『西洋美術館』(共著、小学館、1999年)、『図説 ギリシア神話〔英雄たちの世界〕篇』(共著、河出書房新社、2002年)、『フランドルの美術―カンパンからブリューゲルまで』(かわさき市民アカデミー出版部、2006年)、『図説 ブリューゲル』(河出書房新社、2012年)、『図説 ヒエロニムス・ボス』(河出書房新社、2014年)など。訳書にカール・リンフェルト『ボッス』(共訳、美術出版社、1976年)、オルランディ編『ブリューゲル』カラー版世界の巨匠(評論社、1980年)、マーティン・ベイリー『デューラー』(西村書店、2001年)がある。

「2020年 『ロヒール・ヴァン・デル・ウェイデン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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