明智光秀 上 (人物文庫 さ 1-2)

著者 : 桜田晋也

• 学陽書房 (1998年11月1日発売)

感想・レビュー・書評

[kaisakuさんの感想 · 2016年12月31日]

上巻、まだまだ道半ば。
幼少期から朝倉家への士官話まで。
土岐明智家の脈々と受け継がれる家訓、
指針が彼を形作っている。
幼少期の影響は大きいことを知る。
礼を重んじる光秀。
叔父 光安の存在は光秀にとって大きな存在。
明智家の再興を誓い東奔西走の光秀と
そんな光秀を下支えする妻 煕子。
脚色されている部分も少なく、
波乱万丈な展開となるであろう
中、下巻も楽しみです。





戦国時代

[minom3さんの感想 · 2016年7月14日]

明智光秀が生まれてから国を失い放浪するまでの話。
叔父光安、斎藤道三、織田信長の絡みは面白いが最後の放浪記はちょっと間延び。
早く中編へ行きたいなという気持ちで読み進めました。
この先に期待して読み進めたい。

[ちゃーみぃさんの感想 · 2009年10月28日]

理知的にして、思慮深い、義を重んじ、善政をしいた、という光秀像を抱いています。
この小説ではその光秀公のイメージぴったりに描かれています。奥方の煕子様も妻の鑑のような方ですね。夫婦愛に涙しました。

[nuhuaueo0さんの感想 · 2019年6月3日]

歴史小説好きだった友人から頂いた本。全三巻中の第一巻である本書は、幼少時代から浪人時代を経て朝倉家へ仕官するまでを描く。光秀を儒教的な礼節を重んじる人物として描かれており、終盤の夫婦愛エピソードに少しホロリとさせられる。今後の展開が楽しみである。

[相模守さんの感想 · 2019年4月30日]

明智光秀の幼少期から明智家が衰退し放浪生活を余儀なくされるまでの話。上巻では光秀より主に斎藤道三、義龍の確執。叔父光安、信長の父信秀が物語の中心となる。叔父は幼い光秀に民を愛し善政を行うなら過去にはこだわらないと教え尾張では信秀が幼少期の信長が人の心を顧みない性格に不安を覚える。他の小説では父道三を討つために愚鈍なふりをする義龍を本当に愚鈍な性格に設定し2人の誤解から謀反に踏み切る場面はなるほどと思った。美濃三人衆、森可成、土岐明智家戦国期の美濃の情勢がわかる上巻でした。

[はぐりんさんの感想 · 2019年2月23日]

明智光秀の幼少期から越前朝倉氏に士官するまで。
斉藤道三VS斉藤義龍の争いが本筋にあり、明智家の「義」「礼節」が強調されている。
一方で織田信長は才能ある問題児（特に癇癪持ち）として伏線（？）が張られている。

[BullManさんの感想 · 2008年12月5日]

全3巻。

ああ。
こういう考え方もあるか。

すごいできてる。
明智。
山岡先生の織田信長が好きだったので、
明智大嫌いだったけど、
こっちの言い分も理解しなきゃな
って本。