ハードル 2

  • 金の星社
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本棚登録 : 131
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784323063218

感想・レビュー・書評

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  • いわゆる「いい話」なのに、違和感ありあり。まるで文科省のパンフレットを読んでる気分なのは、登場人物に血が通っている感じがしないこと、かな。
    転校した途端にイジメの標的にあうイケメン、バスケのスターの中学生(って、こういうキャラでもいじめられるの???)が2階から突き落とされて意識を失ったところで(たぶん)終わった話の続編。
    戦争中に声を上げなかったことを死ぬまで後悔してた「ひいおばあちゃん」に影響されて登場人物が変わっていくっていう筋立ても、ありそうだけど「ホントに?」って感じちゃいます。で、登場人物がみんな「いい人」ばっかりなのも「???」だし。最後につけたしみたいに出てくる虐待された女の子の継父は確かに悪者なんだけど、その息子が立派で中和されちゃってるし。
    キーワードは「声を上げる」と「どうしたらいいか、わからない時には、いい大人を見つけて相談しなさい」なんだけど、デタラメな大人のせいでホントに困った子どもたちに相談されても受け止めるだけの度量が「大人」にあるの?「いい大人」ってどこにでもいるの?ってのが正直な感想。現実の日本は、ヘイトスピーチや格差の拡大や生活保護叩きを平気で許してる「大人」ばっかりの社会でしょ。こんなユートピアみたいな家族や友人や先生やらばっかりで、こういう環境ならそりゃ子どもは立ち直れるよなと思ったり。
    これが出版された2004年からの10年で変わっちゃったのなら怖いよねと思うけど、たぶんそうじゃない。
    いじめ、障害児教育、虐待、反戦、青少年非行、インターネット犯罪…。子どもに関する「社会問題」がてんこ盛りなんだけど、どうもそれが一点に像を結ばないのは、作者が欲張りすぎたからかな。
    日本語補習校の処分対象本踏破シリーズw。中学生向けかな。たぶん僕が本を選んでた時期に、レビューを見て購入した本。

  • ハードル続編。いろいろな人物からの視点。

  • ハードルの続編。
    壮絶ないじめのPTSDの恐怖を乗り越え、
    仲間の支えを借りながら
    心の強さと、しなやかさを持っていく麗音。
    心の風の通り道を作る、というひいおばあちゃんの言葉が胸を温めます。
    麗音の周囲の大人たちも次第に変わっていく様子を見ていると
    世の中、望む事、声をあげる事で変わっていくのだ、という希望が持てます。

  • 娘が「ママのお勧めの本は?」と毎回頼まれるので、これをかりてきました。

    娘に渡す前に自分も読んでみました。
    もう泣きっぱなし!
    大切なこと、心に沁みる言葉で溢れている素敵な本です。

  • 前作のラストで麗音が目を覚ました、その後のお話。
    なかなか立ち直れない麗音、それを支える周りの人達。ひいばあちゃんや馬場先生の言葉、考え方が変わっていくばあちゃん、色々な人達が描かれている作品。

  • これも何とも重たいお話です。
    ハードルの続編です。
    最初、 あーー、そうなんだ、よかったぁ…
    と思ったのもつかの間、 えっっ!!! という展開にまたもびっくり。

    いじめによる事故で瀕死の状態にあった麗音の心の傷が
    なかなか癒えず、模索する様子や、
    ハードル の後半から主役の座が弟君に代わっていて、
    その弟君のがんばる様子など、
    ハードル2を読んで、やっと前作の重たい気持ちがほぐれていくような感じです。

    セットで読んだほうがいいです。絶対。

  • ひいばあちゃんの「声をあげれば、よかったよ‥‥」というのが、良かったです。1巻が良すぎたので、、、星3つ。

  • 麗音達の、その後を知れてよかった。

  • 「声を上げればよかったよ」という麗音のひいばあちゃんの言葉がとても胸に響きました。ゆっくりでも、確かに前に歩き始める麗音が、ちょっと羨ましかったなぁ。

  • ハードル続編。もちろんこちらも感動します。ぜひ読んでみるべし。
    ちょっと後半ヒヤッとした。

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著者プロフィール

山形県新庄市生まれ。著書に『きっと きみに 届くと信じて』『アナザーヴィーナス』『ハードル3』『チェンジング』『トモダチックリの守り人』『リトル・ウイング』『アニメ版ハッピーバースデー』『アニメ版ハードル』、青木和雄との共同執筆作品に『ハッピーバースデー』『ハードル1・2』『HELP!』(すべて金の星社)などがある。『ハッピーバースデー』はテレビドラマ、ミュージカル、朗読劇、コミックに、また『ハードル』『HELP!』はコミックにもなっている。横浜市在住。

「2017年 『まほうのほうせきばこ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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