- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784326851850
作品紹介・あらすじ
マネによる自己批評性/ミディアムの刷新にはじまる、二次元性/色彩/空間の追求などを歴史的に位置づけ、マティス、ピカソ、そしてポロック等へ至る軌跡を示す。
感想・レビュー・書評
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うーん、読みにくい。訳のせい?
なんでこんな気持ち悪い日本語なんだろう、と思った詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
グリーンバーグが果たした役割とはつまり、印象派からセザンヌを経由し、ピカソからポロックの道筋を定義することでアートの中心をヨーロッパからアメリカへ移行させたことにある。彼が主な批評対象としたモダニズム絵画はもちろんなのだが、そもそもモダニズムという言葉は芸術に限らずそれをアメリカを無視して語る事は不可能に近い。これは逆説的には、アメリカ中心主義の色が薄れつつある現代において、モダニズムというものが過去のものになりつつあるという事でもある。代表論文「アヴァンギャルドとキッチュ」はプロパガンダ批判でもあり、実は凄く政治的。
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第二次大戦後のアメリカを代表する美術批評家の選集。
1990年代に批評空間の別冊『モダニズムのハードコア』で予告されていたものの、出版までにかなり時間がかかっている。しかも、収録されている論文の選択にも物足りなさがあるし、翻訳の質もまちまち。
とはいえ、現代アートに関する翻訳自体が少ない中、もっとも影響力があったと言えるグリーンバーグの翻訳として貴重。
ただし、これだけ読んで分かったつもりになるのはあまりにも一面的であり、その影響と反動、オルタナティブを理解するためには、クラウス、フリード、スタインバーグ、ローゼンバーグなどなどの邦訳が待たれる。 -
武蔵野大学図書館OPACへ⇒https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000236907
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2017/08/02
難しかった。何を言っているのかよく分からなかった。登場する絵のビジュアルがあればもう少しわかったかも知れない。アヴァンギャルドはプロセスを模倣して、キッチュは結果を模倣するようだ。ほら、よく分からないでしょう、俺の背景知識が無さすぎた。 -
アヴァンギャルドとキッチュの話は衝撃的でした。
アヴァンギャルドを知ったのは大学入ってからで、何ぞという気持ちでしたが、キッチュと呼ばれる人もいるのかと知って驚きでした。
単発的に革新的なことをする人と大衆向けに息の長い行動をする人。キッチュの方が芸術的に賢い選択なんじゃないかな、時代に合うと思う。
今の時代アヴァンギャルドな人で誰が当てはまるのか少し見当がつかないので。
そのほかモダニズムのイリュージョンの話も興味深かったです。空間、特に抽象的な絵画に対する見方が画期的に変わりました。 -
絵をググって確認しながら読むと楽しい。特に5章の「アメリカ型」絵画。作品イメージが全く掲載されてないのは本としてちょっと不親切ね。
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現代美術を理解する上での必読書。
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グリーンバークの批評を集めた一冊。グリーンバーグの論文を邦訳で読むなら、この本しかないです。