イギリス思想叢書 3

著者 :
  • 研究社
2.67
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 18
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784327352134

作品紹介・あらすじ

近代精神の誕生に立ち会う。いまや当たり前のものとされる「自由」・「基本的人権の保障」など、近代民主主義の思想の原点を史上初めて提示し、ピューリタン革命期の聖・俗両権力の支配層を敵にまわすことにもなった、ホッブズの「思想の革命」の意義をとらえ直す。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 著者曰く、近代思想史上の御三家と問われれば躊躇することなく、ホッブズ、スミス、マルクスを上げるとのこと。
    岩波新書からも同じ題名で著作を出しているが、こちらの方が平易でわかりやすく読みやすい印象。

  •  近代国家思想の礎を築いた大家であるホッブズ。「万人の万人に対する闘争状態」の一説はあまりにも有名である。歴史的背景を考慮して、彼がなぜ社会契約論という体系を創りあげていったかがわかる良著。
    「リヴァイアサン」それは、人間が自己保存という究極的根本命題を克服するために生み出した人工国家という神に等しき力をもったシステムである。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

(たなか・ひろし)
1926年佐賀県に生まれる。1952年東京文理科大学文学部哲学科卒業。東京教育大学、一橋大学(名誉)教授などを歴任。法学博士。著書『ホッブズ研究序説』(御茶の水書房、1982)『長谷川如是閑研究序説』(未来社、1989)『カール・シュミット』(未来社、1992)『国家と個人』(岩波書店、1990)『日本リベラリズムの系譜』(朝日新聞社、2000)『20世紀という時代』(NHKライブラリー、2000)『ホッブズ』(岩波新書、2016)。訳書 ホッブズ『リヴァイアサン』(共訳、河出書房新社、1966)、シュミット『政治的なものの概念』(共訳、未来社、1970)、ホッブズ『哲学者と法学者との対話』(共訳、岩波文庫、2002)ほか多数。『田中浩集』(全10巻、未来社、2012-2015)。

「2022年 『ジョン・ロック伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

田中浩の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×