翻訳の基本: 原文どおりに日本語に

著者 :
  • 研究社
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本棚登録 : 126
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784327451417

作品紹介・あらすじ

"原著者が書いたとおりに訳す"この、当然のことが、いかに難しいか-翻訳のベテランが、数多くの実例を挙げながら、"なぜ間違えてしまうのか""どうすれば間違いを減らせるのか"を指導します。翻訳に興味のある方々、翻訳家志望者の方々は、一項目ごとに「そうか!」と驚かれることでしょう。

感想・レビュー・書評

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  • 文学作品を翻訳してほしいと依頼されて、本棚に置いたまま読んでいなかったこの本を手に取った。宮脇孝雄氏が優れた翻訳家であり、日本語の文章のスタイルもすっきりして読みやすいことは十分に知っていたので、躊躇うことなく最後まで読んだ。

    第3章、訳文を改善する は、特に参考になった。自分の訳文を繰り返し読んでも気づかないミスがある。それをなんとかみつけたいと思っていたからである。

    翻訳に関心のある方には、特にオススメしたいが、英語と日本語の文化の違いに興味のある方にも面白いと思う。

  • 気軽に読める翻訳指南書。
    付箋を貼りながら読んだら、付箋だらけに。
    "Thank you"の訳し方とか、日ごろ疑問に思っていることの答えがあっさり載っていたりするので、自分でエクセルなどに系統だてて整理し直すとよいかもしれない。そういう意味では、何らかの形で索引があったらよかったのにと思う。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「日ごろ疑問に思っていることの答えが」
      へぇ~
      書かれているってコトは、同じように疑問に思う人が多いってコトなんでしょうね。。。
      先日読んだ...
      「日ごろ疑問に思っていることの答えが」
      へぇ~
      書かれているってコトは、同じように疑問に思う人が多いってコトなんでしょうね。。。
      先日読んだ「翻訳家の書斎」結構面白かったので、次何にしようか物色中でした、、、そんな訳でコレにしよう。。。
      2013/03/02
    • こめりさん
      わたしのしょうもない頭の疑問なので、お役に立てなかったらお恥ずかしいのですが、それでも良書だと思います♪
      わたしのしょうもない頭の疑問なので、お役に立てなかったらお恥ずかしいのですが、それでも良書だと思います♪
      2013/06/17
  •  内容がフィクションの翻訳向け。私のやっている実務翻訳とはあまり相性が良くなかった。ただ読み物としては興味深く面白い

  • 1

  • 翻訳の趣味に目覚めてまだ日が浅いので、訳しているといろいろと細かく疑問に思うことが出てくるのだけれど、そういう日々の疑問の答えがすごく分かりやすく書かれてあって、とても勉強になりました。
    全部律儀に過去形にしなくていい、とか、前置詞の扱いについての話などは、やってみるとすぐ分かってくることなんだけれど、改めてこうして言葉にして教えてもらうと、スッキリ整理されて、目の前がすーっとクリアになった感じです。
    また、初歩的なことだけじゃなく、いかに想像力を働かせて、文脈上違和感のない文章を書くか、というあたりはかなり上級レベルな実例も挙げられていて、非常におもしろかったです。

    著者はとても信頼できる翻訳家だと思うのですが、この方の訳されたものって、私の読書傾向とまったくかぶっておらず、氏の翻訳リストを見ても、一冊も読んだことがなくて、自分で衝撃でした・・・。
    マキューアンをいくつか訳されているみたいでしたが、私が読んだものは違う方の訳だったし、私の方もマキューアンはそれほど好きとは思わなかったのですが、翻訳者が変わるとまた印象が変わるかも、と思うので、そのうち宮脇氏訳のマキューアンを読んでみようかな、と思いました。

  • 週刊STに連載されていた英文和訳のエッセイをまとめた本。翻訳の難しさを例を挙げてわかりやすく説明していて、読み物としても面白い。

  • Amazon、¥914.

  • 何度も読み返したくなる素晴らしい1冊。良い訳のために沢山遊べ(そこで得た知識や経験が翻訳に活きるから)、という著者の感覚が端々に出てきて嬉しくなる。

  • 翻訳っておもしろいんだ!と思えた本。ほかにも読んでみようと思った。

  •  読みやすく、面白く、ためになる話がたくさん。

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著者プロフィール

宮脇孝雄
1954年生まれ。早稲田大学政経学部卒業。翻訳家・エッセイスト。訳書に、セイヤーズ「顔のない男」、マクロイ「ひとりで歩く女」(以上、創元推理文庫)、ダニング「死の蔵書」(ハヤカワ文庫)、著書に「書斎の達人」(早川書房)、「翻訳の基本」(研究社出版)他がある。

「2023年 『ディンマスの子供たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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