空のプロの仕事術 - チームで守る航空の安全 (交通新聞社新書077)

著者 :
  • 交通新聞社
3.00
  • (0)
  • (3)
  • (2)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 53
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784330539157

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 実は飛行機に乗れません。誤作動の原因になるからと丁重にお断りされてしまいます。
    暖かなところに丸まっているだけなのに失礼ですよね。

    077空のプロの仕事術 | 交通新聞社新書 | 株式会社交通新聞社
    https://shop.kotsu.co.jp/shopdetail/000000001533/ct113/page1/recommend/

  • オペレーションに関しては「軍事」「医療」「航空」の現場に携わった方の知恵が一番信頼できる。これらに共通しているのは「失敗したら命が失われる」現場であるということである。

    さらに「航空」については、30年前に読んだ『大空港25時(鎌田 慧著)』以来、心を引きつけられる分野でもある。

    今回、偶然かつ何気なく本棚からとってみたが、以前読んだ「機長の『失敗学』」を著した方と知ったのは最後の著者紹介のところであった。

    本の中身についても、いろいろな事故からの教訓、および提言に飛んでおり、非常に興味深く参考にさせられたところも多い。

    特に印象に残ったのは、最後の章のエピソードである「著者が副操縦士であった時に、機長の意に反してコントロール権を握った」ところである。

    いざというときに、その後の人間関係や昇進などといった雑念に惑わされることなく与えられた職責を全うできるか、というのは、まさしく普段から「何を優先させなければならないか(この場合は乗客の安全)」といったことを信念として持っていたからに他ならないからであろう。

    日々のオペレーションに携わる人や、信念を持って仕事をしたい人、また、単に航空業界に興味がある人にもお勧めしたい。

  • 2014年のマレーシア機撃墜事故にも言及しており、新しい事象も網羅している。

    国際線の操縦士は昔から英語の資格が必要だと思っていたけど、2008年から必要(航空英語能力証明)になったとのこと。
    また、政府専用機をB747-400(4発機)からB777-300ER(2発機)に変更することはいかがなものか、といったコラムはなるほどそういう考えもあるな、と納得。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

航空評論家/元日本航空機長
1969年慶應義塾大学法学部卒、日本航空入社。
DC-8、ボーイング747、エンブラエルE170に乗務。首相フライトなど政府要請による特別便の経験も多い。ボーイング747の飛行時間は1万4051時間という世界一の記録を持つ。2011年10月の退役までの総飛行時間は2万1000時間超。日本航空在籍時に安全施策の策定推進の責任者だったときにはじめた「スタビライズド・アプローチ」は、日本の航空界全体に普及し、JAL御巣鷹山事故以来の死亡事故、並びに大きな着陸事故ゼロの記録に貢献している。
航空問題と広く安全問題について出版、新聞、テレビなどメディア、講演会などで解説、啓蒙活動を行なっている。著書多数。近著に『飛行機ダイヤのしくみ』(成山堂書店)がある。

「2020年 『パイロットは知っている 羽田増便・都心低空飛行が危険なこれだけの理由』 で使われていた紹介文から引用しています。」

杉江弘の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×