こやぶ医院は、なんでも科 (おはなしみーつけた! シリーズ)

  • 佼成出版社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784333026258

作品紹介・あらすじ

ふたりとも、うそをついたな!仮病をつかって、病院に連れてこられたふたりは、なぞめいたお医者さんの手伝いをさせられることになり…小学校低学年向け。

感想・レビュー・書評

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  • お母さんにうそをついて学校を休んださやは、いつもの病院がお休みだったので『こやぶ医院』に行きました。
    待合室には、フードをかぶってマスクをした男の子が一人いました。
    男の子は、宿題を忘れたのでかぜをひいたとうそをついてしまったと、さやにうちあけました。
    男の子はよく見ると、マスクの下の口もとがとんがっていて、キツネの子でした。

    キツネの子にたのまれて、さやが一緒に診察室に入ると、こわそうな顔をしたこやぶ先生が待っていました。
    二人はこやぶ先生がこわくて、うそをついていたことを白状すると、ばつとして往診のお手伝いに行かされました。

    かんごしさんがにげだすほど恐ろしい患者さんだと言うのですが、はたして・・・。

  • 朝起きて、算数の宿題を忘れていたことに気づいたさや。
    朝食は嫌いな納豆だし、なんだか気分がすぐれません。
    お母さんに「お腹でも痛い?」と聞かれると、なんだかそんな気がしてきます。
    学校を休むことになったさやは、お母さんに、おばあちゃんちの近くのこやぶ医院につれてこられます。
    こやぶ医院の待合室には、茶色い顔をした変わった子がいて、さやに一緒に診察についてきてほしいといいます。
    この子は一体だあれ?
    そして、さやの仮病はこやぶ先生にバレてしまうのでしょうか?

    嫌なことや嫌いなものと出会ったときのモヤモヤやドキドキと、こやぶ医院でのステキな出会いを描いた楽しいお話。


    最初、低学年版の『内科・おばけ科 ホオズキ医院』(富安陽子・著)みたいな感じかなと思いましたが、こちらでは、こやぶ医院「なんでも科」でのふしぎな出会いを描くとともに、嫌なことや嫌なものと出会ったときのモヤモヤや、それによって本当にお腹や頭が痛くなってしまうことや、嘘をついてしまった時の気持ちが描かれ、誰もが一度は経験したことがあるであろう体験を踏まえて、共感できる内容になっています。

    子どもって(大人もそうかもしれませんが)、嫌なことがあると、体は元気なはずなのに、本当に頭やお腹が痛くなってしまうことがあります。でも体は元気なので、病院に行くと、なんともないと言われてしまう。このお話では、さやとこんたは仮病でしたが、こやぶ医院の往診に行った先の赤鬼は、本当に体の調子が悪くなっています。
    そして、そんなメンタルからくる不調って、風邪やウィルスによる不調と違って、明確な特効薬や解決法がない分、長引いてしまったりもします。
    そんな時、「またなの?」や「本当なの?」とならず、子どもの体が発するSOSだと思い、真摯に向き合い、包み込んであげられる大人でいたいなぁと思います。(余談になりましたが)

    山西ゲンイチさんのイラストが可愛い1冊です。

  • 学校へ行くたくなかったさやは
    仮病をつかって学校をお休みしてしまいます

    つれてこられたのは、いつもとちがうお医者さん
    まちあいしつには、もうひとり、こんたくんがいました

    ライオンみたいなこやぶ先生のしんさつがはじまると
    「ふたりとも、うそをついたな!」
    うそがばれてしまいました

    ふたりはばつとしてこやぶ先生のお手つだい
    森の中におうしんにいくことになりました

    大きなほらあなの中のベッドにねていたのは……

    だれもがついた経験のあるうそからどきどきの世界がはじまる、低学年むけの絵童話

  • わたしも、ずる休みやりたいよ!!

  • 赤いフードを着てるお客さんがキツネだったからびっくりした。

  •  つまらなかったわけじゃないけど、意味が分からなかった。
     こんたがキツネである理由も特にないし、医者も診察らしき診察してないし。
     イラストがかわいかった。

  • 仮病をつかってどきどきする様子がほほえましいです。

  • 2014年読了

  • 「学校を休みたい」と思ったことがある人は、どれぐらいいるのでしょうか。中には、さやみたいに具合が悪いとウソをついて休んだことがある人がいるかもしれません。
    私はズル休みをしたことがあります。ウソをつくことは悪いと思います。でも、もし正直に「今日は学校に行きたくない」と話したら休ませてくれたのでしょうか。きっと理由も聞かないで「学校に行きなさい」と言われたと思います。ウソをつくことは悪いこと。それと同じぐらいウソをつかせるのも悪いことではないのでしょうか。そんな視点でも読んでほしいなと思いました。

  • 仮病あるある。
    こやぶ先生が、ちゃんと叱ってくれるのがいいね。

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著者プロフィール

児童文学作家。岩手県生まれ。東北薬科大学卒業。大学在学中に講談社児童文学新人賞を受賞し、『霧のむこうのふしぎな町』でデビュー。ファンタジー作品を多く書き続けている。『牡丹さんの不思議な毎日』で産経児童出版文化賞大賞、『つづきの図書館』で小学館児童出版文化賞、『岬のマヨイガ』で野間児童文芸賞受賞、『帰命寺横町の夏』英語版でバチェルダー賞受賞など受賞歴多数。


「2023年 『トットちゃんの 15つぶの だいず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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