- Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334032739
感想・レビュー・書評
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嫌な奴は嫌な奴。開き直れるくらいの強者になってみたいと思いつつ、ここで紹介される昔の作家さんエピソードを読むと、上には上がいるとなんだか安心。通り越して無関心になりつつある私には、罵倒ワードを短縮キー登録していつでも繰り出せるようにしていた知り合いが正直うらやましかった。嫌ってはいけないという思い込みを捨てきれないでいるけれど、嫌な奴ってほんと見てるだけで嫌になる動きするから…この短文で嫌って何回言った?
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人間嫌いは本当は人間が好き。
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タイトルにもある「人間嫌い」をその文字通り受け取ってはいけない。ただの人間嫌いではなく、頑固者や偏屈者や厭世者という属性をミックスして浮かび上がる人物像であり、なかなか適当な呼称が見つからないのは著者も認めている。自らを「人間嫌い」と認めることで、様々な面倒から免責されて楽になろうという魂胆である。近代文学や文士に、その人間嫌いの正統性を求めていて、漱石作品の講釈めいた箇所も多々ある。実は今でもこの「人間嫌い」は結構多いんじゃないかな。100%の人間嫌いはともかく、ほとんどの人が人間嫌いの要素を持ち合わせていると思う。
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まさに人間嫌いな私の存在を認めてくれる一冊だった〜みんな自分なりの生き方があっていいと思うみんなハッピーになろうよなりたいんだよ!
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人間はひとりでは生きられない。だが、それをいう前に、まず人間は自分自身というものをきちんと持たなければ、本当に生きたことにならない。夢中で読了。人間嫌いは堂々としていいんですね。
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[ 内容 ]
「人間嫌い」というのは、いくらか偽悪的な言い方だが、仲間に甘い顔をせず、自分の信念を押し通す人間は、日本社会ではこう呼ばれる。
それが現実である。
それなら、人間嫌いでいいではないかというのが、まず私の出発点だった。
そうやって「人間嫌い」を標榜してみると、意外とこれがけっこう楽しい。
少なくとも楽である。
友達がいないと不便かもしれないが、別に恥ずかしくはない。
恥ずべきは自分がいないことである。
自分がいてこそ、はじめて本当に他者とかかわれる。
変わり者の多かったあまたの文士の生き方などを引きながら、煩わしい人間関係や世間との距離の取り方を説く。
[ 目次 ]
第1章 人間嫌いの世界観
第2章 人間嫌いVS.つるみ系
第3章 人間嫌いの考えるモラル
第4章 友達がこわい
第5章 怒る理由、不機嫌の矛先
第6章 人間嫌いの喧嘩作法
第7章 縁遠くなる人々ーかぐや姫症候群と「人間嫌い」
第8章 結婚しても孤独
第9章 わがままの達人は美人になる
第10章 晩年に強い人間嫌い
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
痛快で面白くはあります。だけど本一冊分の言い分はさすがにお腹いっぱいで、途中で読むのを止めてしまいました。なので評価はなし。
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皆仲良しとか、明るくコミュニケーション能力(笑)を持つ人が優れているとか、めんどくさい!という人は一見の価値あり。昨今の「群れる」人間に「バカヤロー!自分の意見くらい一人で言ってくれる!?」と叫びたい時に読みます、はい。
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「人間嫌い」をキーワードにした社会時評と、漱石を中心とした文学評。共通の価値観に隷属する「つるみ系」の社会に与せず、一歩引いた所に生きることの意味を述べている。孤高の勧めとも読め、共感出来る部分も多々あるが、結局はひねくれ者の自己弁護になってしまった。著者は爺さんかと思ったら、儂より若いではないか。厄そこそこの歳でこんなに偏屈になってどうする。