- Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334033217
感想・レビュー・書評
-
自分らしさの追求は下層に固定化を招く。そうかもしれない。グラフや数値で論証してたけど、卒論なんか書く人は参考になるかも。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本はアマゾンでも1位をとりました。一時、ビジネス書のコーナーに平積みされていました。好評だったようで続編も出版されました。筆者が豊富なデータに基づいて書いていて、今後の日本についての予測もされています。アメリカに長期取材に行ったり、アンケート調査も丹念に行ってあるので、説得力があります。下流とは意欲が低いことであり、それが学歴や、所得や結婚、消費行動に影響していると論じてあります。
批判もされていますが、色々な考えを学んで、思考の幅を広げる事が大切です。特に、小論文を書こうと思っている生徒にお勧めします。小論文では時事問題やよく出るテーマの知識だけでは、ありきたりの平均のものしか書けません。そこから頭一つ抜けて合格を目指すなら、大多数とは違った角度やあるテーマにおいては深い知識が強力な武器になります。一味違った光る小論文を書くヒントが得られるのではないでしょうか?
また、国語の論説文が苦手という生徒も、この傾向の本を読んで、論理力・批判力を鍛えてみてはどうでしょうか? -
タイトルからだとちょっと刺激的な感じもするけど、読んでみると今の人口問題とか格差の問題が実際に集計されたデータに基づいて丹念に紹介されている極めてわかりやすい一冊。とはいえ数値データを文章で噛み砕いていくって必要以上に辛い作業でしょうね。読んでいる方もだいぶ疲れましたが、要旨はタイトルとかでまとめてくださっているので理解には支障ありませんでした。
-
どのような人が下流の人なのか、筆者なりに解説している。結局格差拡大は防げないのか?
-
「一億総中流化・平等化」の時代が終わり、「階層化・
下流化」へと転換している。
人々の意識の変遷や生活状況、職業や年収など、様々なデータから「下流化」について述べている本。
最後には階層化を止めるにはどうべきかも。
日本の経済の簡単な流れやそれに伴う人の意識や住まいの変化など、とても面白く読めた本。
今のこの時代に僕たちはどう考えて生きるべきなのか。どう「自分で」考えるかが重要である。
僕が思うに、ホリエモンが「君がオヤジになる前に」や「幸福論」で述べていたことと同じである。 -
マーケティングアナリストの方の本。たくさんの資料からの考察。階層化社会。下流な人たち。上だと思えば上流になれる。ちゃんとしよう意識と規範が大事だね。
-
「下流社会」とは具体的にどんな社会で、若い世代の価値観、生活、消費は今どう変わりつつあるのか。マーケティング・アナリストである著者が豊富なデータを元に書き上げた、階層問題における初の消費社会論。
-
結構、意見が分かれそうな一冊。
様々な調査を根拠に、「上流」「中流」「下流」を体系化している点は面白いと思う。
アンケートの着眼点も悪くないし、母集団の数が少ないのがちょっと気になるけど、もっと大規模な調査をすれば、よりこの3つの階級の差が顕著になるのかなー、とも思う。
内容自体はまあまあやのに、評価を低くしている理由は、「下流」を見下しすぎやと感じたから。
ライフスタイルが多様化してる現代社会において、それを尊重する姿勢が全く見られないのは、いわゆる瀧本哲史の言う「昭和的発想」にかなり近いものを感じる。
「下流=悪」とははっきりとは書かれてへんけど、言葉の節々にそれを感じるのに、すごい嫌悪感を感じました。
あと、全部筆者の勝手な思い込みばっかりやしね。
確かに、データを根拠に、そこから事実を読み取ることは必要やけど、論理の飛躍が多かった。
「下流→食べ物にこだわりがない→コンビニやファーストフードで済ます→日々の活力がない」とかね。結論おかしいやろっていうね。
けど、あとがきに書かれている筆者の教育に対する提言はなかなか興味深い。
東大無償化、地方学生の東京進出支援、ノブレス・オブリージュ(高貴なる者の義務)etc....
実現可能性やそれによる弊害は考慮に入れなあかんけど、考え方の根底にあるものは間違ってへんと思う。
それでも、この人は好きになれないけどねww -
結局著者が何が言いたいのか全く分からなかった。僕が下流だから?笑
データはそこそこ詳しく載せてあるが、著者の主観が満載なような気がする。途中で読むスピードが5倍になった。笑
「うちは中流家庭だよ」と言っている人に「あなたは下流なんですよ」と納得させるために書いた本なのか、下流社会にいる人に向けたメッセージなのか、狙いがよくわからない。
だって、上流社会にいる人がこのタイトルで読むかと言ったら絶対読まないでしょう?笑
データだけはよく集めてあると思います。 -
若者語りの文脈でよく引用される書籍、今更読んでみた。
内容としては「マーケティングに強いオジサンが若者世代をキャッチーに(というか週刊誌的に)分類してみた」なもの。本書で分類されている世代よりまた少し若い僕の実感としては「こんなテンプレみたいな人どこにいんの」という感じ、初出が2005年なので仕方ないかもしれませんが。男性の類型で好きな自動車のブランドでイメージ分けしている所に限界を感じる、あと企業ブランドとか。
基本的に首都圏の若者分類であるし「これオジサンが妄想で補完したんじゃないんw」というツッコミが入りまくります。マーケティングのプロだというから、売れる本を書くためにわざと誇張に誇張を重ねていると理解したほうがいいのかも。 ネタとして読むのは面白いでしょう。ギャル系女子の下りは笑わせて頂きました。