仏像は語る 何のために作られたのか (光文社新書)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334033248

感想・レビュー・書評

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  • 非常に楽しく拝読できました。それぞれの仏像が生まれた背景や造像に託した想いなどが分かりやすく簡潔にまとめられています。宮元さんの他の作品も是非読みたいと思います。

  • 仏像は語る

  • 這本書可以說是意外的驚喜,切入的角度都非常有趣,小品而紓壓。此外,終於突破日文書第一千本的關卡,感慨良深。

  • 2005年9月20日、初、並、帯無
    2015年9月2日松阪BF

  • 運慶繋がりで選んだ一冊。
    仏像や寺院は今でこそその神秘性や宗教的価値で素晴らしいものだと思い込んでいるけれど、それらが作られることになった由来は実はとても人間の業にまみれた、決して崇高な想いで作られたと言い難い。
    歴史的に見ても過去に宗教が権力と結びついて多くの悲劇を生んできたのだから、ごもっともと言えばごもっともですが…
    とにかく色んな意味で読みごたえがあり、面白かった。
    新書のわりに写真多く挿入されているのは嬉しい。ただ、贅沢を言えば著者がこだわっている詳細な部分をアップに映した写真が欲しかったと思うけれど、新書でそこまで望むのは厳しいでしょうが・・・
    それから東大寺の南大門仁王像吽形像を運慶作と書かれているのは間違いでは?そこが唯一気になりました。

  • 10/12/10 2度目であるが、仏像ものは何度読んでもよい。

  • 仏像をもっとよく観てみようという気持ちにさせる本だったな。いつぞやあった仏像ブームにのった本かもしれないけれどおもしろかった。

  • [ 内容 ]


    [ 目次 ]
    第1章 飛鳥・白鳳・天平の仏たち(法隆寺夢殿 救世観音像・百済観音像―謎のベールに包まれた仏;鶏足寺 兜跋毘沙門天像―「目」のない仏;唐招提寺 鑑真和上像・薬師如来像―「贅肉」の美学 ほか)
    第2章 平安の仏たち(東寺 兜跋毘沙門天像―エキゾティックな匂い;東寺 五大明王像―内に秘められた激情;鞍馬寺 毘沙門天像―北方鎮護の仏 ほか)
    第3章 鎌倉以降の仏たち(興福寺 金剛力士像―解剖学を離れた力感みなぎる表現;東大寺 快慶仏―内面に向かう美;禅林寺 みかえり阿弥陀―媚びを売る仏 ほか)

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    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 副題の「何のために作られたのか」にあるように、その仏像を作った人(必ずしも仏師ではなく、製作を依頼した者も含む)の意志、意匠の意図を読み解いている。
    読み解くには当然時代背景にも触れなければならないし、仏教知識も必要だ。そして、作った人達の気持ちに肉薄した時、自ずと宗教的な意味合いを透かして見ることになる。そう言った意味で、優れて、宗教的な本なのだ。
    また、「神社の系譜 なぜそこにあるのか」の作者でもあるので、時に何故その寺がその場所に置かれたかという考察にも及ぶ。

    非常に格調高い文章で、静かに仏像に託された「気持ち」を読み解く。日本建築史から仏像に入った方なので、浮ついたことも全く書かない。そこら辺のフリーライターが書いたなんちゃって仏像入門書とは比較にならないですね。不満といえば、仏像の掲載写真がやや少ないことくらいで、それを解消すべく、 iPhone片手に仏像写真を検索したりしながら、読み進めた。

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著者プロフィール

作家、建築家。
1987年東京藝術大学大学院美術研究科博士課程修了。
龍谷大学助教授、大同工業大学教授を歴任。
宮元建築研究所代表取締役を務める。
著書50冊以上。テレビ出演・雑誌監修多数。
建築家としても受賞多数。

「2020年 『日本庭園のひみつ 見かた・楽しみかたがわかる本 鑑賞のコツ超入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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