ワクチンは怖くない (光文社新書)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334039653

感想・レビュー・書評

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  • 分かりやすい。
    ワクチンとは、ワクチン・予防接種に関する日本の問題点など。
    予防接種は、あくまで個人の健康のためであって、集団のためを考える必要はない。
    コロナワクチンについての見解聞いてみたかったのだけど、コロナ前に書かれた本だった。

  • この著者の方は「単純に○か×かで言い切らないように、背景の文脈も踏まえてよく考えよう」というメッセージを継続的に発信していると考えているのだけど、本作もそれに近い。

    パッと見やすい情報のみに飛びつかないように、一度決めた後も継続的に見直しを。

    難しいけど、大事なことだと思う。

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00571733

    ワクチンの現在と未来を論じてみようと思います。そして、ワクチンの現在と未来を考えるとき、私は〈予防接種は「効く」のだ〉という、肯定的な結論を本書で述べることでしょう。それは何故なのか。ぜひ本文をお読みください。
    (出版社HPより)

  • 子宮頸がんワクチンの問題を議論した第1章は、説得力のあるものだ.著者は新型コロナウイルス感染初期にダイアモンド・プリンスでの対処方法に疑問を投げかけて、一部から非難されたが、発言自体は正当かつ的確だったと思っている.本書の第3章で国の対応の頑迷さを厳しく指摘しているが、厚生労働省だけでなく官僚自体の能力低下が、今回の新ウイルス対応のもたもたに繋がっていると感じた.

  • HPVワクチンによる全身の痛みという副作用の報道を見て、怖いと思った。しかし、著者は、ワクチンは通常の医療行為と同様に一定のリスクがあり、副作用のみを過大視して使用を止めてしまえば、ワクチンによって得られるベネフィットも消失してしまうので、リスクよりもベネフィットが大きく上回るならばワクチンは有用であり、同時に、副作用に対する補償を制度化してそのリスクを和らげることが肝要であると主張しているものと理解した。まったく同感である。
    完全な医療というものはなく、薬でも手術でも、リスクを伴うものであるという認識が薄れているように思われる。著者が言うように、発病前に施すワクチンも、発病後に行う治療も同等のものとして捉え、最終的には、リスクとベネフィットを考慮した上で、個々人の判断で行うべきであろう。その際、副作用のような「被害」を過大にアピールし、ワクチンによる効果を過小評価することは慎まなければならない。
    エビデンスに基づく科学的な知見と判断こそが求められるべきという点でも著者に同意する。

  • 2017/2/21読了。ワクチンを是とする人にも非とする人にも読んでほしいと思う本。

    ワクチンが是が非かを求める人には、著者は結論をはっきり申さず、ノラリクラリとしているような印象も持つだろう。しかし、本来このような問題に対してはこういった姿勢をもつのが正常なのではないかと思える。

    この本を読んだ後に自分なりの意見を持つことがあるだろうが、その意見は結論ありきで出てきた意見ではないかどうかを吟味してほしい。

  • ワクチンについての新書、内容刷新版ですね。記憶に新しい子宮頸癌ワクチンをめぐっての騒動を通じて、あるべきワクチン接種の姿に迫ってます。妄信・過信はいけないにせよ、概ねワクチンに対しては高く評価しているので、本書の論旨に関しても納得。まだまだ後進国といわざるを得ない日本。未来を明るくしていけると良いですね。

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著者プロフィール

1971年、島根県生まれ。島根医科大学(現・島根大学医学部)卒業。神戸大学都市安全研究センター感染症リスクコミュニケーション分野および医学研究科微生物感染症学講座感染治療学分野教授。著書に『コロナと生きる』(朝日新書、内田樹との共著)、『新型コロナウイルスの真実』(ベスト新書)、『僕が「PCR」原理主義に反対する理由』(集英社インターナショナル新書)ほか多数。

「2022年 『撤退論 歴史のパラダイム転換にむけて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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