なぜ女はメルカリに、男はヤフオクに惹かれるのか? アマゾンに勝つ! 日本企業のすごいマーケティング (光文社新書)

  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334044275

感想・レビュー・書評

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  • テレビなどでも活躍するトレンド評論家の牛窪恵氏とマーケティングに精通するビジネススクール教授の田中道昭氏が日本で近年話題となっているメルカリなどのサービスをもとにマーケティングの観点からブームになっている理由を解説した一冊。

    近年私たちの生活に浸透しつつあるメルカリ、LINE、スタディサプリ、オイシックス、エアクロ、プチっと鍋シリーズの6つのサービスからマーケティングにおける戦略や技術などを学ぶことができました。
    牛窪氏からはフィールドリサーチにより得た生の声や自身の経験からそれぞれのサービスの変遷や変化を、田中氏からは自身の知識やデータからマーケティング分析の手法などについてが書かれており大変勉強になりました。
    また、サブスクリプション、キャズム、カスタマーエクスペリエンスなどのマーケティングで基本とされる用語や4Pから4Cに変化していること、STPなどフレームワークなど6つのサービスから実践的に学ぶことができ、マーケティングに対する興味も強く湧いてくる内容でした。

    また、アマゾン分析の第一人者である田中氏の6つのサービスとアマゾンでの戦略との繋がりを解説した終章でより理解が深まるだけでなく、アマゾンが21世紀において世界を代表する企業となった理由も知ることができました。

    そんな本書の中でも本書のタイトルにもある男性脳と女性脳からみるメルカリとヤフオクの違いやスタディサプリが980円という破格の月額料金に至るまでの紆余曲折やリクルートが不の発見とリボンモデルという2つのこだわりで独自のサービスを生み出していること、市場の成熟によってバンドワゴン効果からスノッブ効果へと変化していることなど様々な新しい発見がありました。

    本書で紹介されている全ての企業において消費者のニーズの軸を突いていることを感じました。
    ネットの普及や生活スタイルの変化などから新しいニーズが次々に生まれそこからサービスが生まれるまでのマーケティングについて興味が湧きました。
    今あるサービスについてはどんな風に生まれたのかという深層を考えるきっかけをまた、社会に出てくる新しいサービスの発見に繋がる発想を本書を読んで得ることができたと感じた一冊でした。

  • メルカリって、売れてお金が入ることが嬉しいんだと思ってたけど、この本読んで、誰かが、いいねコレと思ってくれてお金まで払ってくれたことに感激したんだと気づいたわ。
    自分の欲している、でも説明しようと思わないような無意識の感情を、とてもよく調べ上げてる人がいるってとこよ。

  • マーケティングについて書いた一冊。

    内容的には色んな企業のマーケティングの成功事例を集めているだけなので、参考にはなるが真似できるかというと?

  • 身近で有名な企業事例を用いてマーケティング技法を説明されているので、分かりやすいと思います。
    難しい言葉をあまり用いていないことで、類似書籍より早く読めると思います。

  • 理屈はそうなんだろうけど、違和感が大きい。数年後には「占い外れまくり」本になりそう。

  • あなたにとっての不用品が、誰かにとっての宝物
    めっちゃいい言葉だと思います。小遣い稼ぎではじめたメルカリですが、売れると売り上げだけじゃなくて自分のセンスを認めてもらったようなよろこびと別である需要で嬉しくなります。
    また、ほっこりするコメントを、いただいたり、自分の出品履歴を見てやっぱり自分で選んでたものは可愛いなと自画自賛できたりはじめてみてわかる良さも感じています。
    やっぱりもったいない精神をもつ身として私はいらなくても欲しいと言ってくれる誰かに譲れるのはちょっといい気分です。

  • マーケティングの考え方・手法に関して、自分の想像できる範囲の具体例を多く交えながら解説している。
    amazon、オイシックスのビジネスモデルが非常に勉強になり、自分の明日からの仕事のアイデアがうまれた。

  • 表題のメルカリとヤフオクは一例で、
    他にもLINE、スタディサプリ、オイシックス等様々な企業の事例を紹介しながら、マーケティング分析の手法について解説を加えていく、という構成。

    書評とは離れるが、
    様々なサービスを利用すればするほど、
    昔よりも遥かに事細かに自身の年齢性別、経済状況、趣味嗜好、あらゆる情報がビッグデータとして収集されていくことに未だに若干の恐怖を捨てられない自分は、
    2章でいうレイトマジョリティもしくはラガードなのかもしれない。

  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB28738206

  • タイトルで狙いに行ったかのようで、ある程度当然の帰結となる文脈であるので、少しどうなのかなと思ったが、トレンドを追う中で、世の中のビジネスの根幹となる部分をきっちりと分析する、きっちりとしたビジネスの流れが見える展開でした。タイトルが固すぎると、手に取られることが減るのだろうか。奇抜過ぎないタイトルは故意なのだろうか。

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著者プロフィール

立教大学ビジネススクール教授、戦略コンサルタント。Ridgelinez戦略アドバイザー。専門は企業・産業・技術・金融・経済等の戦略分析。日米欧の金融機関にも長年勤務。主な著作に『GAFA×BATH』(日経BP 日本経済新聞出版)、『2025年のデジタル資本主義』(NHK出版)など。テレビ東京WBSコメンテーター。日経新聞電子版Think!エキスパート。

「2023年 『HUMAN ∞ TRANSFORMATION』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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