ネットで故人の声を聴け 死にゆく人々の本音 (光文社新書)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334045982

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  • [NDC] 547.4
    [情報入手先]
    [テーマ] でーれーBOOKS2023/エントリー作品

  • 感動ポルノという言葉が浮かんだが、遺した人の意志や亡くなったあともブログを維持する人の意志を丹念に見ていくことで、新しい世界を見せてくれた

    闘病記というジャンルは昔からあるものの、ネットやSNSにより死にゆく人のブログやサイトがたくさん残っていく世界になっていること、それが一種のお墓になり管理されるサイトがあることを知った

    新たな世界を知ることができる優れたノンフィクション

  •  ネット記事をそのまま本にしたような一冊。ネットで見た方がリンクも辿れて見やすいと思う。

  • 故人が生前に遺したブログやホームページ。
    その足跡を追ったルポルタージュ。
    闘病、自殺、老衰、様々な人生が今も
    ネット上に転がっている。

    大体は闘病記が多い。
    読まなくても苦しさはわかるのだが
    読んでいくと本当に同調して辛くなる。
    生活が困窮し、最期が詳細に語られぬまま
    消えてしまうブログも恐ろしい。

    人生論は後にして、このネット上の記録というのは
    やはり存続は難しいようだ。
    お子さんを病気で無くした後も、苦心して
    プロバイダ上に保存しようとしている親御さんや、
    雄志の方達で引き継ぎながら遺されている
    ホームページなど。手入れしなければ
    人目に付かなくなり消えてしまうのは
    お墓とほぼ同じだ。

    ネット上の記録は永遠に消えない!なんて
    ネット黎明期には言われた物だが
    どうやらそうもいかないようだ。

    この本に載っている15人の方達は、なんだかんだ
    知名度が高く、すでに書籍化しているものも
    多くあるため、何かを遺す、という点においては
    成功している部類だと思う。

    しかし著者は4000件以上のホームページなどを
    観察してきたそうなので、中には本当に
    誰の目にも触れること無く消えてしまった
    想いもあることだろう。
    自分もその一人になってしまうのだろうか
    という不安がこのブクログを書きながら
    考えてしまう。

    神妙な気持ちになってしまう本だが
    たまにはこういう本を読んで
    人生の短さ、生きてることのありがたさを
    感じるのも大切だな、とありきたりな
    感想をもった。

  • 高校2年で死を受け入れた人の声―ワイルズの闘病記
    京大院生が残した剥き出しの思考―ヨシナシゴトの捌け口
    安寧を探し求めた先の諦観、そして自殺―気味が悪い、君
    大量の吐血の後に吐き出した覚悟のブログ―日本一長い遺書
    対談1 故人のサイトに流れる時間と真贋
    4代にわたって引き継がれている個人のサイト―轟木敏秀のホームページ
    死を覚悟した空手家ベーシストの軌跡―中鉢優香バッチ/Instagram
    41歳で余命を知った医師が残した死への記録―肺癌医師のホームページ
    オンラインに生きた人間が刻んだ極限の生き様―一撃確殺SS日記
    対談2 時代の変化と、故人のサイトを扱う罪悪感

  • 東2法経図・6F開架:B1/10/1190/K

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著者プロフィール

古田雄介

1977年名古屋市生まれ。記者・ライター。名古屋工業大学卒業後に上京し、建設工事現場監督と葬儀社スタッフを経て、2002年に編集プロダクション入社。07年以降フリーランスの記者として活動。16年から一般社団法人デジタル遺品研究会ルクシー代表理事を務めた。著書に『ここが知りたい! デジタル遺品』(技術評論社)、『故人サイト』(社会評論社)、『中の人』(KADOKAWA)など。

「2020年 『スマホの中身も「遺品」です』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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